燃焼の仕組み まとめ2 火を消す方法を知ろう
燃焼の仕組みの学習の最後に、消火についても学びましょう。
燃焼するときに必要なものは分かりましたか。 考えてみましょう。 答えは 1.燃えるもの(たとえば、割りばしやろうそく 等) 2.燃えるのに必要な温度(紙が燃えるには およそ300度が必要だったね。覚えてるかな。) 3.新しい(酸素が多く、二酸化炭素の少ない)空気 の3つでしたね。ということは、この内の1つでもなくすことができれば、火は燃えないことになります。 1つずつ見ていきましょう。 この絵は江戸の町火消しのようすです。火を消すための水をもっている人もいますが、少しおかしな持ち物が見えます。「刺又(さすまた)」「鳶口(とびくち)」「大団扇(おおうちわ)」は何をするためのものなのでしょう。 燃えるには、燃えるものが必要です。江戸時代の日本の建物は、ほとんどが木でできていました。 昔の火消は、火事が大きくなると、風下(火が移っていく側)の家を「刺又」や「鳶口」でつぶしてしまったり、大団扇で燃やしてしまったりして、燃えるものをなくしてしまうことで、火事が広がることから江戸の町を守っていたようです。 (それでも、火事は江戸の町にとっては、大災害のひとつだったのですよ。) 私たちが普通に燃えているものを消すときには、水をかけますよね。これは、2番目の温度を下げる方法です。 しかし、油が燃えている場合など、水をかけてしまうと余計に燃え広がってしまう場合もあります。この場合には3番目のように、火が新しい空気とふれないようにすることが大切です。次の画像のように二酸化炭素を使った消火器や、粉の入った消火器などを使います。消火器がない場合は、濡らした布団などをかけるのも効果があります。 ただし、それでも消えない場合は、無理せずに自分の身を守りましょう。 燃焼の仕組みの学習は今回で終わりです。 次回からは、植物のふしぎの学習が始まります(写真は次の学習の主役 ジャガイモです)。楽しみにしておいてください。 |