6年・思い出作文 「私たちと平和」

6年・思い出作文 「私たちと平和」
        丸地 こころ

 平和。
 それは、私たちにとっての「宝物」。
 6年生の社会見学でわかった。平和であることがどんなにありがたいか。そして、戦争の恐ろしさが。

 1月中旬。私たちは、社会見学でピース大阪に見学に行った。そこには、戦争や平和に関する資料と展示物があった。私が一番に興味を持ったのは、私と同世代の子どもたちの暮らし。70年前の子どもたちの教科書やおもちゃなどは、すべて兵隊に関するものだった。15歳以上になると、授業が戦争の訓練になることもあった。私は、こんなにも窮屈な生活を送っていたことに驚いた。
 次に興味を持ったのは、家庭。家の照明には、黒い布が被さり、玄関には防空壕があった。試しに防空壕に入ってみると、頭上から助けを求める人々の叫び声や、泣き叫ぶ子どもの声が響いてきた。私は、このとき、戦争の残酷さがわかったような気がした。70年前、戦争に行かなければならなかった人がいたこと、戦争で家族を失った人、命を失った人がいたこと。食べ物が満足に手に入らなかったこと。戦争から逃れるために家族から離れて生活しなければならない小学生がいたこと。爆弾が落とされて死んでしまうのではないかとおびえながら生活していたこと。これらのすべてをしっかり受け止めなければならないと思った。
 戦争してもうれしいことなってない。平和を守り、一日一日を生き生きと生きてこそ、人間であること。これを胸に中学校でも精一杯頑張りたい。
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