第94回 卒業式 式辞 Habe Mut!
本日ここに 大阪市立桃陽小学校 第94回卒業証書授与式を挙行できますこと、教職員を代表いたしまして感謝申し上げますとともに、お祝いを申し上げます。ご卒業おめでとうございます。
ご来賓の皆様 公私何かとご多用のところ、お臨席を賜りましたこと、高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。また、桃陽の子どもたちのために、日ごろより、ご尽力とご指導をいただいておりますこと、重ねて御礼申し上げます。ありがとうございます。 保護者の皆様 心身共にたくましく成長されたお子様の姿に、感慨もひとしおのこととご推察申し上げます。 お子様のご卒業、誠におめでとうございます。 卒業生の皆さん 今、わたしは、皆さんにお話ししたいことがたくさんありすぎて、それらを「ことば」にすることの難しさを感じています。 想いではちきれそうです。 あちらに座っている先生方も同じだとおもいます。 そのなかから、ひとつだけ選びました。 これから皆さんは、何かを成し遂げたい、やり遂げたい、成功したい、ということに幾度となく、出会うでしょう。それは、何かのスポーツの試合であったり、習い事の発表であったり、試験であったり・・・。 時には、成功するでしょう、でも努力しても努力しても、失敗が続いたり、くじけそうになることもあるでしょう。 大きな緊張やプレッシャーのなかで皆さんの挑戦は続いていきます。 そんなときに、その大きな緊張やプレッシャーを吹き飛ばしたり、くじけそうな気持ちを奮い立たせる「おまじない」があります。 それは「感謝」です。 挑戦できることに対する感謝。 自分が乗り越えることができる挑戦を与えてもらっていることへの感謝。 ここにくるまで、自分を応援してきてくれた人たちに対する感謝。 それらに「ありがとうございます」といえる気持ちを持った瞬間に「何者も恐れることのない」強い力を持つことができます。 そして、とても不思議ですが だれかが、何かが、皆さんを助けてくれるのです。 勇気を与えてくれるのです。 たくさん勉強しても、たくさん練習しても、いざというときに力が出なくては、 それまでの努力も水の泡になってしまいます。 「蓄えた力」を発揮するときに大切な「心構え」 それが「感謝をする」という「心構え」です。 「感謝する気持ち」「ありがたいという気持ち」を大切にしてこれからも前進していってください。 皆さんは、《未来の社会を創る人》です。 桃陽小学校で学んだたくさんのことを胸に力強く羽ばたいていってください。 最後に、卒業アルバムにも書いたことばをご紹介して、 「はげましのことば」といたします。 エマニュエル・カントのことばです。 Habe Mut, dich deines eigenen Verstandes zu bedienen! 勇気を持とう!! 君自身の知性を役立てることに! あらためて、ご卒業おめでとうございます。 平成二十九年三月二十二日 大阪市立桃陽小学校 校長 吉岡哲郎 |