最後のチャイム
チャイムが鳴った
最後の授業の終わりを告げて そうしていつものあいさつしたけれど 誰もがみんな 一瞬だまって顔見合わせた ぼくたちの思い出が遠い空へと返る はじめてとびばこがとべた日のこと 雪の日 まっ白にそまった校庭 ささいなことでけんかして 体育館のかげで泣いたこと 今 卒業のとき 胸にこみあげるものがあるけれど まっすぐ顔をあげて さよならの向こうには何かがきっと待っている チャイムは 今も こころをゆらして鳴りつづけてる きょうの日をいつまでもとどめおきたいけれど あだ名で呼び合って笑いすぎた日 花壇のひまわりは青空高くに つくえのすみのイニシャルは 消さずにおいてもいいだろか 今 卒業のとき 道は少しずつわかれゆくけれど 勇気と希望 もって さみしさをのりこえて明日へつよくふみだそう 今 卒業のとき さよならの向こうには何かがきっと待っている |
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