5年生 朗読「大河の一滴」 叶桂子先生作品は、志賀直哉さんの「大河の一滴」です。 「人間というものが出来て 何十万年になるのか知らないが、その間に数えきれない人間が生まれ、生き、死んで行った。私もその一人として生まれ、今、生きているのだが、例えて言えば悠々流れる大河の水の一滴のような存在で、しかも一滴の水である私は後にも前にも この私だけで、何万年遡っても私はいず、何万年経っても、再び私は生まれてこないのだ。過去未来を通じ、永劫に私という者は現在の私一人なのである。」 子どもたちにとっては、難しい内容かもしれませんが、繰り返し繰り返し読みこむ内に段々と内容が分かってきたようでした。 内容が分かってくると、どこが核心の部分か分かってきます。 核心が分かってくると、読み方の工夫ができます。 今回は、「間」を意識して読みました。 「間」を意識して読むだけで、雰囲気ががらりと変わりました。 45分間と短い時間でしたが、叶先生の分かりやすい指導と子どもたちの集中力によって、あっという間に時間が経っていました。 |
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