【卒業証書授与式】3月18日 校長・式辞

卒業生の皆さん!!
大変立派でした。しっかりした態度で将来の夢を語り、どの子も、校長の目をしっかりと見つめ卒業証書を受け取っていました。
会場は、保護者の皆様のあたたかな雰囲気が溢れ、PTA会長のご式辞(ホームページ掲載しております)、保護者代表のお言葉・・どれをとっても、子どもたちへの愛情に満ちていました。ありがとうございました。校長の式辞をご紹介させていただきます。

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皆さんは、3月10日の卒業式の予行の時のお話を覚えていますか?
こんな話でした。

やはり、ウクライナの話をしなければならないと思います。君たちの年齢だからこそ、知っておいてほしいと思います。ウクライナは、長い年月たいへん困難な時代が続いています。すべてを把握することは専門家でも難しいといわれています。皆さんには、少なくとも2014年のウクライナ騒乱からの状況を知ってほしいと思います。是非インターネットなどで情報をとってみてください。

私にとって、どこか知らないところの国ではなかったのです。
私は、1986年にドイツへ留学しました。それから27年間ドイツで暮らしました。なので、1988年のイラン・イラク戦争の停戦、1989年のベルリンの壁崩壊、それに続く1990年の東西ドイツの統一という、歴史の大きな出来事を身近に感じていました。国と国、民族間の紛争は、そんなに遠い国の話ではありませんでした。ウクライナもドイツからはさほど遠くないところにある国です。私にとって、どこか知らないところの国ではなかったのです。

そんなある日、アメリカ・ニュージャージー州にあるプリンストン日本語補習校の校長先生がドイツに遊びに来ました。興味深い学校の様子をいろいろ聞いたのですが、特に印象深かったのが「ディベートの授業」についてです。特定の論題について、自分の意見とは関係なく、異なる立場に分かれて議論をします。その日のディベートの論題は「原爆投下は正しかったか、正しくなかったか」でした。プリンストン日本語補習校は、お父さんがアメリカ人でお母さんが日本人というような子どもたちが、学んでいる学校です。先ず、アメリカ側に立って、トルーマン大統領の考えを意見として発表します。今度は、日本側になって、被爆した人たちの想いを意見として発表します。お互いの意見は、当然のごとく、真っ向から対決することになります。そして、どちらも正しくないと言い切れない、解決できない大きな難しさに直面しました。ディベートの授業を重ねるうちに、中学生だった子どもたちは、ある希望の光、自分の進むべき道が見えたような気持になったそうです。「さて、それは一体何だったのでしょうか」この続きは、卒業式の日にします。

さあ、今日は、卒業式の日です。
希望の光、自分の進むべき道とはいったいなんだったのでしょう。彼らは、こう考えたそうです。切羽詰まるところまでいったら、両方ともに言い分があり、どちらが正しいとも正しくないとも言えなくなってしまう。そうであるなら、将来、同じような問題が起きた時、「切羽詰まるまで、行きどまりになるまで、その問題を ほおっておいてはいけない。切羽詰まる、その何歩も手前で、解決策を打たなくてはいけない。

そうだ、外交官になろう!

外交官になって、国と国、民族間の争いをなくす人になろう・・・・そう思ったそうです。私は、これから中学生になる皆さんに、どんどんお大人になっていく皆さんに、こんな風に考え、行動する人になってほしいと思います。そのためには、たくさんたくさん、学んでほしいと心から願います。たくさんたくさん本を読んで、たくさんたくさん挑戦して、うまくいかないこともあるでしょう。そうしたら。また、たくさんたくさん、勉強して、挑戦して・・。挑戦している間は、失敗はありません。うまくいかないことも、前進の証だからです。みなさんは、明日の世界を創っていく人です。希望の光なのです。期待しています。

(演台の前に移動して)
保護者の皆様!本日はお子様のご卒業おめでとうございます!!
今年の卒業生は、特別な卒業生です。5年生、6年生と感染症対策のため、多くの行事がなくなりました。そんなかで、本当に本当に・・がんばりました。すごいぞ!!加美小学校は、うれしいことやお祝いしたいことがあるとき、感謝したり誰かを応援したりしたいとき、大きな大きな拍手をします。朝会でも何回も拍手をしましたね。今日は、皆さんの卒業をお祝いして、大きな大きな拍手を送りたいと思います。卒業生の皆さんも保護者の皆さんも、教職員の皆さんもよろしければ、その場で立っていただけますか?一緒になって「お祝いの気持ち」「感謝の気持ち」を大きな大きな大きな拍手で表現していただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。ご卒業おめでとうございます。

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写真上:
卒業式前の会場の様子
写真中:
式の後、卒業生が「太鼓」の演奏を披露しました。長い間練習してきました。心のこもった演奏は、それはそれは素晴らしいものでした!!

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