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閉校にあたって

令和3(2021)年3月31日をもちまして、94年となる輝かしき歴史と伝統をもつ本校が、閉校することとなりました。校長として惜別の情、誠に切なるものがあります。
 昭和2(1927)年4月1日に大阪市立今宮第6尋常小学校として誕生して以来、本校は歴史の荒波を乗り越え、様々な苦難を克服し、現在の教育活動を創造してまいりました。とりわけ、昭和16(1941)年4月1日に大阪市立松之宮国民学校と校名を改称された時代は、戦争の足音が高まっていく時代でもあり、和歌山県への集団疎開等厳しい時代が続きました。戦後、昭和22(1974)年4月1日に現在の大阪市立松之宮小学校と校名を改称しました。未来に生きる子どもたちの教育に対する先達の熱い情熱のもと松之宮の教育は復活しました。創立時の児童数は1000人を超え、創立10周年の頃には2000人近くに増加した時期もありました。昭和25(1950)年9月3日のジェーン台風のため校舎が大破しましたが、それにも負けず、地域の皆様の支えのもと平成17(2005)年には新校舎の竣工、平成29(2017)年には創立90周年をめでたく迎え、現在に至ることができました。
 本校は長きにわたり学校教育目標の中で「人権教育を推進し、学力向上とたくましいく生きる子どもの育成」を重点に置き、「自ら考えて行動する子」「友だちを大切にする子」「いのちを大切にする子」をめざす子ども像として育んできました。
 この長き歴史と伝統に終わりを告げることになりますが、子どもたちにとってまた新たな歴史が始まります。未来に生きる子どもたちには、この梅南津守小学校との統合を機会に、新しい人間関係の広がりや新しい学習体験など、意欲の高まり、活動の広がり、質の向上を期待します。
 今年度はコロナウイルス感染拡大により、現在もまだ、十分な教育活動をすることができません。そのような中、令和3(2021)年2月21日無事に閉校式を挙行することができました。ひとえに皆様のご理解、ご協力のたまものと深く感謝いたします。最後になりましたが、松之宮小学校の活動もあと1か月余りとなりました。ご支援ご協力をいただきました地域、保護者、関係諸機関等、すべてのみなさまに心からお礼を申しあげるとともに、どうか今後も引き続き、子どもたちを温かく見守り、育んでいただきますように心よりお願い申しあげます。



令和3(2021)年2月21日
大阪市立松之宮小学校 校長 米谷敬一

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