5/2(木)学習参観・学級懇談会・PTA総会

校長室の窓vol4「いじめ」について

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 文部科学省が公開した「2018年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、いじめの認知件数は前年度比12万9,555件増の54万3,933件という結果が出ています。
 文部科学省は、急激に「いじめ」の認知件数が増加した理由について、「学校がいじめの初期段階から対応するようになっている」と評価しています。けんかやふざけ合いも状況次第でいじめになる可能性があり、放っておくと深刻ないじめにつながっていきます。

 残念なことですが、学校や社会では、いじめが起こっています。いじめに関わる事案は、どこにでも、誰にでも起こりうるという意識をもつことが大切なのです。
 先日のいじめを考える日。子どもたちに私の小学校時代の経験を話しました。
 ・小学校4年生のとき、友だちをいじめてしまったこと
 ・小学校5年生のとき、友だちにいじめられたこと
 ・小学校6年生のとき、友だちをいじめから守ったこと
 子どもたちは、真剣な眼差しで、私の話を聞いてくれました。その後、各学級でも学習が行われ、いじめについて考えました。
 
 ご家庭でお願いしたいのは、「まさか、うちの子に限って」という意識ではなく、「うちの子も、いじめに関わるかもしれない」という視点で、子どもたちと接していただきたいのです。いじめは、当事者同士という関係だけでなく、子どもたちが第三者の立場になる場合もあります。
 お子さんがお家の方に、いじめに関することを話したときには、必ず学校にご相談ください。いじめの早期発見が早期解決につながります。家庭と学校が連携して、「いじめを必ず解決する北津守小学校」を創っていきます。
 
 同時に、「いじめを起こさない」ことも大切です。友だちを大切に思う心があれば、いじめをすることはありません。そのためにも、子どもたちの自尊感情を育む必要があります。校長室の窓vol3「自尊感情を育む言葉」をご覧いただき、「ミホさん」、「カヨさん」となって、家庭でも学校でも、子どもたちの自尊感情を育み、「いじめを起こさない北津守小学校」を創っていきます。皆さまのご支援とご協力をお願いいします。

 次回の校長室の窓vol5は、「携帯電話・スマートフォン」です。
 7月7日(火)の配信予定です。

 北津守小学校 校長 辻 信行
 
 

校長室の窓vol1「自尊感情」について

北津守小学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。ホームページを通して「校長室の窓」というコーナーを設け、子どもたち、保護者の皆様、地域の方々に、教育に関わる様々な情報を発信していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

 「校長室の窓」vol1は「自尊感情」についてです。自尊感情とは、「自分を好きになる」、「自分を大切に思う」感情です。そして、「自分をかけがえのない存在」だと感じることです。
 
 自尊感情は、保護者や家族、友だちや教職員、本人と関わっている人々から
 ・褒められる 「よくできたね」
 ・認められる 「頑張っているらしいね」
 ・感謝される 「ありがとう」
 ・喜ばれる  「うれしい」
 ことで育まれます。

 自尊感情の高い子どもは
 ・「自分の長所や短所もありのままに受け入れられる」
 ・「自分の失敗を受け入れられる」
 ・「失敗を恐れず、前向きに取り組むことができる」
 などの長所が見られます。また、友だちや他者を大切に思い、優しく接することができます。

 学校でも、子どもたちの良いところをいっぱい見つけ、たくさん褒めて、ともに共感していきたいと思います。ご家庭でも、お子様のちょっとした頑張りや、当たり前かもしれないけれど毎日頑張っていることを褒めていただき、共感してもらえればと思います。

 昨日の児童朝会。私は子どもたちが「毎朝の校門でのあいさつがよくできるようになったきた」ことを褒めました。そして、私が「嬉しい気もちになった」ことも伝えました。
 子どもたちの自尊感情が少し高まり、あいさつができるようになってきたことを実感しています。

 北津守小学校 校長 辻 信行

校長室の窓vol3「自尊感情を育む言葉」

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 「自尊感情を育む」・・・少し難しいように思いますよね。自尊感情は、目に見えるわけではないし、点数化することもできないので、高まったか、育まれたかと言われても、すぐに答えが出るものではありません。自尊感情を育むための「魔法の言葉」があればいいのですが・・・。なかなか思いつきません。

 「自分を好きになる」、「自分を大切に思う」、そして、「自分をかけがえのない存在」だと感じることができれば、自尊感情は育まれていると言えます。
 子どもたちと毎日、接している私たち大人は、上図にあるように「ミホさん」と「カヨさん」を意識することが大切だと思います。「ミホさん」と同時に「カヨさん」の表現ができれば素敵ですね。

 例えば、お家で片付けや掃除が上手にできたとき、「ほんとにきれいになったね」と認めながら、「掃除をしてくれて、すごく助かったよ」と感謝する。
 お家でご飯を残さずに食べたとき、「よく頑張って食べたね。」とほめながら、「私が作ってくれたご飯を食べてくれて嬉しい」と喜ぶ。といった具合です。
 
 「校長先生、そんなこと言っても、叱ることもいっぱいありますよ。」という保護者の皆さんの声が聴こえてきそうです。そうです。たくさん叱ることもあります。私自身も自分の子どもをよく叱ります。そして、叱った後に「ちょっと言い過ぎたかな」と反省する日々を過ごしています。
 私は「子育て」って、ほんとうにたいへんで難しくて、そして楽しいなあと感じています。これからも、皆さんと一緒に「教育」や「子育て」について、学んでいきたいと思います。今後とも、よろしくお願いします。

 今日、本校では「いじめを考える日」として、各学級でいじめについて学んでいます。
 次回の校長室の窓vol4は、「いじめについて」です。
 7月3日の配信を予定しています。

大阪市立北津守小学校 校長 辻 信行

  

校長室の窓vol2「自尊感情と学力」

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 校長室の窓vol1「自尊感情」(6月26日配信)に引き続き、ご覧いただきありがとうございます。
 さて、今回は、「自尊感情と学力」についてお話したいと思います。昨年度の全国学力学習状況調査の結果によると、自尊感情の高い児童ほど国語科と算数科の学力調査結果が良かったというデータが示されています。(上図を参照してください。)
 「自分にはよいところがある」と思っている児童とそうでない児童との間には、国語科も算数科も約10ポイントの差がありました。自尊感情を育むことで、学力に良い影響がありそうですよね。
 校長室の窓vol1で、自尊感情の高い子どもは、
・「自分の長所や短所もありのままに受け入れられる」
・「自分の失敗を受け入れられる」
・「失敗を恐れず、前向きに取り組むことができる」
 などの長所が見られると書きました。そのような長所が、学力結果に結びついているのかもしれません。
 では、自尊感情を育むために、子どもたちにどのような言葉をかければ良いのでしょうか。校長室の窓vol3「自尊感情を育む言葉」で、お話したいと思います。
 校長室の窓vol3「自尊感情を育む言葉」は、7月1日(水)に配信予定です。

北津守小学校 校長 辻 信行
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