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歌唱部会の実践(3)

(3)主体的に音楽活動に取り組む授業づくり
実践例 5 教材「南風にのって」 5学年
○歌唱の基本を身に付けるために以下の活動を行ってきた。
【1】正しい姿勢を保つ。⇒脱力し、足のつま先に重心をかける。
(ハイドンの「驚愕」シンフォニーを使って)
【2】腹式呼吸を行う。⇒まず、お腹に手を当てて、お腹がぺしゃんこになるまで息をはく。(♪スー)
【3】正しい口形で、唇を柔らかく動かす。(♪「アエイウエオアオ」「カケキクケコカコ」)
【4】共鳴させる。(♪「アー」♪「アーエーイーオーウー」 ♪下降音階による練習)
【5】発声練習を行う。(相互評価)( ♪お腹の体操 ♪ブンブンブン〔下降音階による練習〕)

☆聴くポイントをはっきりとさせる。
1.姿勢(足のつま先に重心をかけ、脱力する。)
2.呼吸(おなかに空気を入れる。)
3.口形(あくびの「あ」、口はたてにあける。 前歯が4本見える口。)
4.発声(ミッキーの響のある声、低い音もやわらかく。)
5.共鳴(まゆを上げて目はぱっちり、お花のにおいをかぐいいお顔。)

【6】ハーモニーの心地よい響きを味わう。( ♪きらきら星 ♪ハローハロー)

○1時間の学習で、子どもたちが今までに学んだことを生かすようにした。グループ練習の際に「指示役」「指揮者役」「オルガン役」を中心に行い、自分たちの力で課題が達成できるようにと考えた。

指示役
・正しい音程で歌えているか
・言葉が生かせているか
・フレージングが適切か
を聴き、グループのメンバーに伝え、できるように練習の指示を出す。

指揮者役
指揮をして拍をはっきりとさせたり、大切な言葉(歌詞)を伝えたり、ブレスの位置を表したりする。

オルガン役
・伴奏する。
・メロディーを弾く。
・フレーズの最初の音を出す。
・伴奏ソフトを操作する。

指導者は「指示役」「指揮者役」「オルガン役」の活動が適切なものかを見守り、支援したり助言したりする必要がある。

★音楽の授業で特に大切にしていることは、「子どもたちが自分たちで学習をすすめていく」という学習活動である。そのためには、子どもたちが「姿勢」「呼吸」「口形」「発声」「共鳴」という歌唱の基本を知っておく必要があり、子どもたちが相互に見合い、評価したことを言葉で伝えるようにしたことで、児童の励みとなった。

実践例 6 教材「地球星歌」「この星に生まれて」「いのちの歌」6学年 
○学習の導入で、過去の6年生が合唱している映像を見て響きのある歌声のイメージを持たせるようにした。発声練習については、2年生頃から継続して実施してきており、音の取りにくい児童は音のとりやすい児童の横に座るなど、座席を自分たちで選択させるようにしている。そうすることで、お互いに助け合いながら学習を進めることができるようにした。
○みんなのお手本として、表情豊かに歌える子を児童間で指名するようにした。手本になった子どもたちは「マスター」に認定し学習発表会の時には、最前列に並ぶことができるようにした。そうすることで、歌うことへの意欲を高めるようにした。また、歌うことが苦手な児童もみんなで助ける雰囲気を作った。ひな壇に並ぶときにも自分たちで配置を考えるようにし、安心して歌うことができるようにした。

★6年生の児童には、歌唱指導を5年間継続して行ってきた。児童にとって最後の学習発表会は、これまで学習してきた成果を発表する絶好の機会となった。5年間継続して指導してきたことで、歌声づくりには、全学年での積み重ねが大切だと感じた。そして何よりも一人一人の歌声を認め合う雰囲気を作ることが、安心して歌うために一番必要なことだと感じた。今後も、表情豊かに伸び伸びと歌うことができる環境づくりに努めていきたい。


実践例 7 教材「つばさをください」「気球にのってどこまでも」「星の世界」6学年
○和音の響きをつくるための基礎的・基本的な歌唱法について指導し、発音や発声、旋律の動きに気をつけて歌うことができるようにした。
○学習の導入で、児童の好きな歌を「マ」「ラ」「リ」「ル」「ロ」で歌い、美しい響きを実感できるようにした。
○ICT機器を活用し、自分たちの歌声を録音して聴き比べたり、旋律をリコーダーで演奏したりして、美しい和音の響きをつかむようにした。
○模範演奏を聴き、曲に対するイメージをお互いに伝え合い共有することで、歌詞の思いや曲想を感じ取ることができるようにした。

★聴き比べの活動では、出だしがピッタリ合わないことや音程、声質がそろっていないことなど、多くの児童が自分たちの課題に気づくことができた。
★音の響きを児童にどうやって感じさせるかが大きな課題であった。風船に向かって声を出すと、中の空気がびりびりと震えるように自分自身の体に音が響く感じを児童にもっと体感させたい。
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