大阪市立堀川小学校

避難訓練の校長講評

公開日
2020/01/27
更新日
2020/01/27

校長室から

1月25日
 (運動場から3階以上の教室に移動後、放送で講話しました)
 今日の避難訓練は、大阪を震度5以上の大きな地震が起こった、という場合を考えて行いました。
〇大きな揺れを感じたら先生の指示に従ってすぐに頭を守って机の下に身をかくす。
〇揺れがおさまったら帽子をかぶって運動場に集合し、みんな無事だったか確認をしてもらう。
〇そして、地震が起こったら海の水が津波となって襲ってくることがあります。高いところに避難することが必要なので移動しました。この時、大切なのルールが「お・は・し・も」です。
 お(おさない)は(はしらない)し(しゃべらない)も(もどらない)、は守れましたか?
 訓練だけれども、本当の災害が起こった時はしっかりやっておかないと、今日のようにうまくいかないかもしれませんよ。訓練はいつも真剣に取り組んで、「こういう時はこうしよう」という心構えを持っておくことが大切ですね。
 さて、津波の被害もなさそうだけれども、今度は家まで帰らなければなりません。皆さんが無事かどうか、とても心配しているお家の人が学校まで迎えにきてくれる、という訓練がこの後行われる「引き渡し訓練」です。
 2年前の大阪北部地震の時、マンションのエレベータが止まり、中に閉じ込められたお母さんが携帯電話で「迎えにいけませんのでよろしくお願いします」と泣きそうな声で学校に連絡が来たり、お仕事に出かけていて、電車が止まり、迎えに来てくれたのが夕方になったお家もありました。家族の人が皆さんを迎えに来てくれることは、当たり前のことではないのですね。
 この後、お兄さんお姉さんは一番下の兄弟の教室に行き、お家の人の迎えを待ちます。上級生は年下の子にやさしく、あたたかく接してほしいと思います。ぜひ、縦割り活動の経験を生かしてください。
 大きな災害があったときは、まず自分の命を自分で守ること、どのように安全な場所に非難するか、家族が集まる場所はどこなのか、を考えることが必要ですね。
 お家の人と、帰り道で話をしてみてください。そして帰る途中に危険な場所はないか、点検してください。さて、訓練はまだ終わっていません。「お・は・し・も」を守って最後までしっかり訓練しましょう。
 今日の体験を忘れず、次の避難訓練ではもっと上手になっているのを楽しみにしていますよ。