頭を鍛えよう!
- 公開日
- 2015/06/15
- 更新日
- 2015/06/16
校長室から
6月15日
うまくなるために何回も何回も練習する。漢字の書き方や習字、あるいはもうすぐ始まるプール水泳でのクロールや平泳ぎの練習、泳ぎが苦手な人は頑張って練習しますね。また皆さんが好きで取り組んでいるソフトバールやキックベースボール、サッカーなどのスポーツでも、できるようになるまで何回も練習しますね。将棋や囲碁やゲームなども強くなるために練習しますよね。
では、なぜ人は何回も何回も練習するとできるようになるのでしょうか?
脳が命令を出し、手や足、体がその命令にしたがって自然に動くようになるとできるようになったと言いますね。ホームランバッターは自分の描いたスイングができるようになるまで素振りやバッティングの練習をします。
わたしたち人間の脳は骨で包まれています。骨で包まれて守られているのは脳だけです。あばら骨も大切な内臓を守っていますが、脳ほど頑丈には守っていません。つまり、脳はそこまでして守らなければならい大切な器官だということです。
さて、体が脳の命令を受けて自分の思い通りに動くようになるには、命令を伝達する新しい道がしっかりできあがらなくてはなりません。何回も何回も練習することで、少しずつ少しずつ伝達する道(シナプス)がつくられ太く強くつながり確かなものになっていきます。もともとできなかったことができるようになることは、こうした新しい命令の伝達の道ができあがったということです。しかも、一旦できあがると一生残ります。
交通事故などで脳にダメージを受け運動機能を失った人も、脳を刺激しながら何回も練習することで失われたことが再びできるようになります。これは、一旦失われた伝達の道がまた新しくつくられることで起こります。人間の体ってすばらしくよくつくられていますね。
皆さんも、できるようなるまで何回も練習し、挑戦して、自分の脳の中にたくさんの新しい伝達の道をつくってください。頭を鍛えるとはそういうことです。