大阪市立堀川小学校

21年前の阪神・淡路大震災に思うこと

公開日
2016/01/18
更新日
2016/01/18

校長室から

1月18日
 昨日は1月17日でした。校長先生にとって、この1月17日は、決して忘れてはいけない日です。今から21年前のこの日に、阪神・淡路地域に大きな地震があった日だからです。
 21年前の午前5時46分、阪神・淡路地域にマグニチュード7.3(震度6〜7)という大きな地震が発生しました。大阪市内の家やマンションも大きな揺れを感じ、家が壊れたり戸棚が倒れてり、中に入れてある食器がとび出して割れたり、棚からいろいろな物が放り出されて落ちたりしました。
 この地震で、家が壊れてその下敷きになって亡くなった人や地震の後の火事で亡くなった人は6,434名、けがをした人は43,792名、家全部が壊れた数は約10万戸、半分壊れた家は約15万戸でした。
 21年前、校長先生は、この地震の約1か月後に神戸に行きました。その時のことです。阪神電車の線路は壊れ、高速道路も倒れていました。多くの家が火事で燃え落ちてしまっていました。駅前に水が出るところがあって順番に水を汲んでいる人がいました。一番よく覚えているのは、駅の壁にもたれかかるように座って、自分の横にマンガの本を積んで読んでいる3年生くらいの男の子がいたことです。 
 今から考えると、両親もいなく住む家もなく、一人ぼっちでいたのだと思います。不安や寂しさをまぎらわすためにそんな行動をとっていたのだと思います。その子は、その後どうなったのでしょうか。あれから21年、その子は今30歳くらいになっていると思います。
 さて、昔の人は「天災は忘れた頃にやってくる」と言いました。今では「天災は、忘れる前にやってくる」と言われています。みなさんなら大きな地震が起ったらどうしますか。家具が倒れる、家がつぶれる、電気やガスが止まる、水道も止まる。そうなった時に、どんな行動をとりますか。
 まず、自分の命や家族の命を守るためにすることは何でしょうか。
そして、みんなで助け合うために、お互いに知恵を出し合い協力していかなければいけないことは何でしょうか。ぜひ、友だちやお家の人と「大きな地震が起こったらどうする」を話し合ってみてください。