大阪市立堀川小学校

読書と朝ご飯で脳を活性化しよう!

公開日
2016/10/17
更新日
2016/10/17

校長室から

10月17日
 日本人は1週間あたり4.1時間で、世界の中で29位、さて何の順位でしょうか?
 これは、一人が1週間あたりに本を読む時間の順位です。1日当たりにすると35分です。多いでしょうか?少ないでしょうか?みなさんは1日どれくらいの時間本を読んでいますか?
 ちなみに、1位はインドで1週間に10.7時間、2位はタイで9.4時間3位は中国で8.0時間です。実は今、日本人が本を読む時間が、だんだん少なくなってきていることが問題になってきています。
 昔から読書をすると頭がよくなると言われます。そこで、今日は皆さんに「読書をすると、なぜ頭がよくなるのか」というお話をします。
 最近は、読書よりテレビを見たり、スマホゲームで遊んだりする方が好きという人が増えています。皆さんはどうですか?でも、ここにちょっと問題があります。
 テレビは、音が鳴り画面が動いて、目や耳からたくさんの情報が頭の中に勝手に入って来ます。スマホゲームもそうです。次から次へと音や画面が迫ってきます。そんな時、脳はどんな反応をしているのでしょうか。脳は一生懸命、刺激に対して反応しています。しかも素早く、刺激と反応を繰り返しています。この刺激と反応は脳をすっかり疲れさせてしまいます。
 でも、読書はどうでしょうか?本は自分で読み進めるという気持ちがなければ、はじまりもなれば終わりもありません。そこには自分の強い意志が働いています。それだけで、ずいぶん脳の働きは活発になります。何が書いてあるのか考える、書いてある場面を想像する、自分の頭の中に想像した映像を作り出しています。こうしたゆったりした「読む」—「理解する」—「想像する」といった活動が、脳の働きを活発にしています。まさしくこの時に脳が鍛えられてよくなっていくのです。
 ですから、本を読むのは、皆さんのような脳もぐんぐん成長している子どもの時の方がいいのです。校長先生のような大人になってしまったら、脳の活動を衰えないようにするのに役立ちます。
 さて、読書は脳の働きを活発にすると言いましたが、もう一つ脳の働きを活発にするのに欠かせないもがあります。
 それは、朝ご飯をしっかり食べることです。朝ご飯をしっかり食べることで脳にエネルギーと栄養がいきわたり働きが活発になるのです。朝ご飯を毎日きちんととることは脳にとっても大切なことなのです。
 今日は、読書と朝ご飯で脳の働きが活発になるというお話をしました。
 今週(10月17日〜21日)は、読書週間と健康週間ですね。朝ご飯をしっかり食べて、たくさんの本を読んで脳の働きを活発にしてください。