やり遂げることの大切さ(二人の偉大な女性登山家)
- 公開日
- 2016/10/24
- 更新日
- 2016/10/24
校長室から
10月24日
昨日、女性登山家の田部井淳子さんが77歳で亡くなったというニュースがありました。この田部井淳子さんは、女性として世界で初めてエベレスト(8848m)の登頂に成功した人です。その後、世界の7大陸の最高峰を制覇した世界初の女性登山家でした。
もう一人、日本にはすごい女性登山家がいます。この7月に南谷真鈴さん19歳(大学2年)が、このたび北米大陸のデナリ(マッキンリーから改名6190m)登頂に成功して、世界7大陸最高峰制覇を達成したというニュースがありました。これは日本人の最年少の快挙です。
南谷さんは、13歳の時に登山に挑戦し、その時から登山にハマったそうです。その時に「人生の競争相手は、自分だけだと実感できた」と思ったそうです。
そこから、南谷さんの世界最高峰へのチャレンジが始まります。
毎日、30kgのウエートトレーニングをしているそうです。何と30Kgの(4年生の平均体重とほぼ同じ)荷物を背負って1時間から2時間走ることができるそうです。すごい体力ですね。トレーニングを欠かさずして、十分な準備をしてエベレストに挑戦したのです。
エベレスト(8848m)に登頂したときは「13歳の時から、憧れだった、景色が美しかっただけでなく、毎日のトレーニングを思い出して感動で涙が止まらなかった」そうです。
南谷さんは、高校時代を父親の仕事の関係で香港で過ごしました。晴れて日本の大学に通うようになってからは、大学生活にかかる学費や生活費は、全て自分で工面。登山を志してから現在に至るまで、その必要な経費やスポンサー探しも全部一人でしてきたそうです。
そして、南谷さんは私たちにも参考になる話をしていますので紹介します。
「人それぞれ、自分のペースで目標を達成できればいいと思います。その取り組むペースの速さではなく、自分なりの目的意識を持つことこそが重要です」
この南谷さん、今度は来年の3月に、北極点にスキーで到達する目標を立てているそうです。先生も応援したいと思います。