大阪市立堀川小学校

卒業式を挙行しました

公開日
2017/03/22
更新日
2017/03/22

校長室から

3月22日
【式辞】
 本校、堀川小学校の校歌の歌詞の中に「真理(まこと)を求め、正しい道に進むのだ」とあります。
 私が一番、大切にしたい言葉です。そして、このことは、子どもたちに常に投げかけてきたことでもあります。子どもたちも、それにこたえようと努力してまいりました。
 ここにいる6年生84名は、様々な行事においても、この歌詞にふさわしい素晴らしい活躍をしてまいりました。
 仲間を信じて、力を合わせて取り組んだチアリーディングは見事でした。自然と拍手がわき起こりました。そして、自然教室、カーターでは、みんなで力を合わることの大切さを知りました。伝統ある堀川マーチング、演奏しながらの見事な隊形変換、整然とした集団行動は、後輩たちはもちろん、大勢の人に感動を与えるものでした。
 また、校内においては、縦割り班での低学年の子どもたちのお世話など、どれをとっても誇れるものです。よく頑張りました。そんな頑張りを見せてくれた皆さんのことを、私は本当に「誇り」に思います。
 さて、今、卒業証書を皆さん一人一人に手渡し、『将来への期待や決意、そして輝かしい皆さんの夢』を聞かせていただきました。将来、やってみたいこと、こんな人になりたいということ、自分がなりたい職業など、皆さんがそれぞれ目標を定め、夢をもって巣立ってくれることを本当にうれしく、頼もしく思います。
 IPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授は、受賞後の話の中で「失敗しないと成功はできない。高く飛ぶためには低くかがむことが必要だ。苦しい時に、もう一歩だけ前に行くことを考えることが大事だと自分に言い聞かせていた」と語っています。
 皆さんには、目標をもち、夢をもち、失敗を恐れず、果敢に自分の夢に向かって挑戦してほしいと思います。夢に向かって進むことで、毎日の「やる気」や「生きる力」が湧いてくるのです。
 でも、これから皆さんが進む夢への道は、真っ直ぐな一本の道ではないかも知れません。もしかしたら、今歩んでいる道が途中で分からなくなってしまう時が出てくるかも知れません。また、順調に一本道を歩んできたのに、突然いくつかの分かれ道に出くわして、どの方向に進んだらいいのか迷ってしまう時もあるでしょう。
 でも、そんな時は、自分の周りに目を向けてみましょう。家族が温かく力を貸してくれます。友だちが相談にのってくれます。先生が行く先を照らしてくれるかも知れません。あるいは思いがけない人と出会い、その人が進むべき方向を示してくれることもあります。
 「迷った時、悩んだ時こそ、自分は一人ではないのだ!」ということを思い出してください。そして、少し肩の力を抜いて立ち止り、ゆっくりと深呼吸をしてください!
 夢への道は1本だけではありません。実は、たくさんあるのです。あせらず、あわてず、ゆっくり考えて、その時「自分が、これでよい!」と納得できる道を、力強く進んで行ってください。
 さて、ここで、今日お越しいただきました、ご来賓の皆様に一言ごお礼を申しあげます。
 ご来賓の皆様、本日はご臨席いただき誠にありがとうございます。ここに、こうして立派に卒業できるのも、この堀川の地域の皆さまの教育力と、温かい支えがあればこそでございます。本当にありがとうございます。
 子どもたちは、これから多感な時期に入ります。卒業いたしましても、どうかこれまで同様、堀川の地域ぐるみ、町ぐるみで温かく見守っていただきますようお願いいたします。
 後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、本当におめでとうございます。たくましく成長されたお子様を目の当たりにし、感慨もひとしおのことと存じます。
 本日は、ここにいる84名の卒業生を加え、堀川小学校の卒業生総数は、19,602名となります。 
 本当に歴史と伝統を感じずにはおれません。そんな歴史を受け継ぎ、私たち、教職員一同は「チーム堀川」として、全力で「堀川っ子の育成」に取り組んでまいりました。お別れするのはつらいですが、胸を張って送り出したいと思います。
 さて、最後に、今一度、卒業していく皆さんに、この言葉を贈ります。
 「頑張れ堀川っ子 卒業おめでとう!」       
 校長 中谷裕巳