5月8日 校長講話
- 公開日
- 2017/05/08
- 更新日
- 2017/05/08
校長室から
爽やかな季節を迎えました。連休はどのように過ごしましたか。それぞれに、貴重な体験をしたと思います。
さて、今日は大阪市内の全ての学校で「いじめについて考える日」となっています。前にも紹介したように、「いじめ」は小中学生が自分の命を絶ってしまうこともある重大な問題です。市内の小学生議員がこども市会に提案して「ぜひやってみよう」ということになりました。このような提案のできる小学生は本当にすごいな、と思います。
私も「いじめは絶対許されない」、「堀川小学校はいじめのない学校になってほしい」と思っています。きっとみなさんもそう思っているのではないでしょうか。
しかし、みなさんの身のまわりに「いじめ」は本当にないでしょうか。
私は九州の田舎で生まれ育ち、小学校4年生で大阪に引っ越してきました。転校生は慣れないことが多く、いろんな不安があります。国語の時間に教科書を読んだ時のこと、みんながクスクス笑うのです。私の九州弁のイントネーションがおかしくて笑ったようですが、とてもいやで、周りからばかにされたような「いじめられたような気持ち」になったことを覚えています。
周りはいじめてやろう、という気持ちがあったわけではないかもしれないけれど、本人はとても心が傷ついてしまうことだってあると思うのです。あらためて今、考えてみると私自身も何気ない言葉や行動で、人の心や体を傷つけてしまっていたのではないかと思うことがあります。
いじめの原因は私たちの心の中、見えないところにあります。いつでも、どこでも、だれにでもいじめに関わることがある。そう考えて、身のまわりに起こっていること、仲間の気持ちにしっかり向き合ってほしい。みなさんには、仲間への「いわたり」や「やさしさ」を持つ人に育ってほしいと願っています。
学級の中で仲間とともに、また家族とも「いじめ」について話し合ってみてください。
さて、今月28日の運動会では、学級や学年で仲間と取り組むプログラムがたくさんあります。その中でみなさんの心と体の成長がみられることを楽しみにしています。