防災の心がまえ(学校新聞より)
- 公開日
- 2018/07/30
- 更新日
- 2018/07/30
校長室から
新たな気持ちで、期待に胸を膨らませて始まった平成30年度も早や四か月が過ぎ、夏休みを迎えることになりました。
みなさんはこの一学期間、さまざまな学習をしました。日々の授業はもちろんのこと、春の遠足・社会見学・夏のフェスティバル・・・そして6年生は修学旅行に行きました。どれもみなさんを成長させる大切な学習でしたね。
また、忘れられない経験として6月18日(月)朝7時58分に起こった『大阪北部地震』があります。
あの日あの時、みなさんはどこで何をしていましたか?
ほとんどの人が学校へ来る途中か、もうすぐ家を出ようとしている時間だったと思います。怖くて泣きながら登校してきた人もたくさんいました。学校では休校を決定し、昨年取り組んだ「保護者への引き渡し訓練」にしたがって、全員がケガや事故なくスムーズにお家の人へバトンタッチできました。
大阪ではこれまでになかったような大きい地震でしたし、その後の余震もあって、とても不安な思いをしました。でも、先生方のお話をしっかり聞き、立派に行動できたみなさんを見て、とても誇りに思いました。運動場では仲良しの友達と肩を寄せ合って過ごしたことで、多少不安感も和らいだでしょう。友達の大切さも実感しました。
私たちの日本という国は、四季ごとに美しい自然と景色に恵まれた国です。しかし、その美しさと引き替えに、自然災害のとても多い国なのです。多くの人たちの命が一度に奪われる大きな災害もたびたび起こります。特に地震や津波、台風や洪水などは、大阪に住む私たちの生活と常に隣り合わせにあると言っていいかもしれません。学校の授業でも学びますが、この夏休みに、地形や自然の様子に加えて、歴史の中で私たち日本人が災害とどのように向き合ってきたか、について本を読んだり調べたりしてみることも大切ではないでしょうか。
また、家族の人と「こんな時はこうしようね」という約束やルールを決めておくとよいでしょう。
二学期早々に防災訓練を行う予定です。一学期の経験が生かせるとよいですね。
いずれにしても様々な事があった一学期をしっかり振り返って、この長い夏休みをぜひ有意義に過ごしてほしいと思います。
校長 林田国彦