わくわく豊崎

1月20日 「高砂の謡」

公開日
2015/01/20
更新日
2015/01/21

スマイルとよさき

 4年生の総合的な学習の時間で,日本の伝統芸能である能楽を学習しています。豊崎小学校が能楽体験を行って今年で11年目になります。

 結婚式でも披露される「高砂」の謡です。


【高砂】

 高砂やこの浦舟に帆をあげて
 この浦舟に帆をあげて
 月もろともにいでしおの
 浪の淡路の嶋かげや
 遠く鳴尾の沖すぎて,早や住の江につきにけり
 早や住の江につきにけり


【あらすじ】

 肥後の国,阿蘇宮の神主である友成(ともなり)は,都へ向かう途中に播州(兵庫県)の高砂の浦に立ち寄りました。そこで老夫婦に出会い,離れて住吉に立つ松がなぜ相生(夫婦)の松であるかの謂れを教えられます。老夫婦は高砂と住吉の「相生の松」の化身であると告げ,住吉での再会を約して小舟で沖へと消えました。
 月の出とともに船に乗り,高砂から鳴尾の沖を通過して住吉へと渡った友成の前に,住吉明神が現れて舞い,天下泰平を祝福します。


 写真は,甲子園球場の南にある「甲子園浜」です。ここは,阪神間で残された自然のままの砂浜です。友成はこの沖(鳴尾の沖)を通過したのですね。
 今は沖合は埋め立てられ,阪神高速湾岸線が通っています。

 写真下は,宵の明星です。夕暮れのオレンジと紫色に染まった空に光を放っているのが金星です。