わくわく豊崎

12月4日 「人権週間」に寄せて

公開日
2013/12/04
更新日
2013/12/04

わくわく豊崎

 人権週間は,国連で昭和23(1948)年12月10日に「世界人権宣言」が採択されたことを記念して定められました。

 豊崎小学校では、「互いのちがいを認め合い、思いやりの心を持つ子ども」の育成をすすめています。相手を理解し,相手の人権を大切にすることは「知る」ことから始まります。子どもどうしがお互いに知り合うためには,一緒に学校で生活していく中でお互いの思いや考えを伝え合うことが大切です。

 しかしながら,子どもたちの日頃の会話やけんか・言い合いなどから聞こえてくる言葉には,どこで覚えたのだろう,意味はわかっているのかと気になる言葉を耳にします。相手にダメージを与えようとし,マイナスイメージを込め,侮蔑し揶揄する言葉として攻撃しているのです。

 子どもたちがそのような言葉を使う背景を考えると,私たち大人の責任を痛感せずにはいられません。子どもに投げかける言葉は言葉だけに留まらず,その時の大人の意識までも植え付けてしまっているのです。私たち大人が日々,人感感覚を高めていかなくてはいけません。
 
 さらに,ネット社会が進み,新たな人権侵害の問題が起きています。メールやチャット・SNSなどによって,仲間外れにしたり,いじめ,個人情報の流出,犯罪につながるなど社会問題が起こっています。
 急速な情報機器の発達により,それらの機器とどう関わっていくのか,子ども任せにせず,大人がその危険性を充分把握した上で,ルールづくりをしていくことが必要になってきます。
 また,情報機器を利用する場合は,自分の都合だけを考えるのではなく,交流する相手にも都合があることを考えたり,相手を思いやる心を持つが大切です。
 豊崎小学校でも,今後情報モラル教育を実践し,「情報社会を生きぬき,健全に発展させていく上で,すべての国民が身につけておくべき考え方や態度」を身に付けることができるようにします。

 人は,多くの人に支えられて生きているのと同時に,相手を思いやり多くの人の支えとなることで,よりかけがえのない社会的存在となります。
 一人ひとりのよさやちがいを認め合い,高め合える教育実践をこれからもめざしていきます。


※図版は,法務省ホームページより転載
 http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.html