動物園の役割とものを見る視点について
- 公開日
- 2013/12/06
- 更新日
- 2013/12/06
スマイルとよさき
今日は天王寺動物園の方に,出前授業をしていただきました。
さて,全国には86の動物園・63の水族館があります(日本動物園水族館協会)。ずいぶんたくさんの動物園や水族館がありますが,これらの施設の役割は何でしょうか?
自分が子どものときや,子どもを連れて動物園に行くことがあります。休日や余暇のレクレーションとして訪問することが多いと思います。
自然界で暮らしているライオンやトラ,キリンやゾウなどの野生生物と遭遇する機会は,めったにありません。そのような生物たちを身近に観察することができる場所が提供されているのは,実にすばらしいことです。
現在,動物園の役割は大きく4つに分けられています。
1.レクリエーションの場
美しい動物たちのすばらしい能力に感動し,生きていることのすばらしさを実感できる場を提供する。
2.社会教育の場
生きている動物ゆえに感じられる「生命」を通して,自然環境の多様性について、関心を持つきっかけを社会に提供する。
3.自然保護の場
絶滅が心配されている動物たちを計画的に繁殖させたり,絶滅してしまった地域に動物園で増やした動物を放して,再び野生の状態を回復させる。
4.調査研究の場
動物の生態や繁殖,動物園の諸活動に関する調査・研究を行う。
◆引用文献◆
○旭山動物園
○ズーラシア
今日来てくださった職員の方も,環境破壊などにより,絶滅の危機にある動物の種の保存・繁殖活動が大切だとお話してくださいました。
命ある動物たちの愛らしい姿だけを見るのでなく,それぞれが生息する環境に適応した姿をしていること,絶滅の危機にさらされている生き物もいることやその背景など,多面的に物事をとらえ,考えていくことが大事だと思います。