わくわく豊崎

2月7日 能楽体験(3) その1 【4年生】

公開日
2014/02/07
更新日
2014/02/07

わくわく豊崎

「練習は,あと3回。」
「しっかりと取り組んでください。」
 能楽の稽古が始まる前に,山本先生から今日の練習に臨む意気込みについて,子どもたちに話をしてくださいました。

 まずは「高砂」の謡をみんなで謡いました。
これはよく覚えてきましたね。
 次に「玄象」の謡。こちらの謡は,まだちょっと覚えきれていません…。

 歩く練習の稽古をしました。扇子を頭において,歩く練習です。
「前をしっかり見る。」
「両手を手を高くあげて。」

「気合が大切!」
「ぼーっとしない。」
「眼はしゃんとして,すっとして歩く。」
「そのためには気をぐっと入れる。」
「息を止めて力を入れる。」
「常にその気持ちで取り組む。」
「お扇子は両手でもつ。」
と,先生の指導が入ります。

 一人ずつ,『能舞台』で舞います。
 
「動きの順番を覚えるだけでなく,姿勢や腕もしゃんとする。」
「頭に扇子を置いているつもりで歩かないと。」
「すべてのことを頭に入れて舞うんだよ。」

 動きや舞いをよく覚えているときには,
「よく覚えている。よく覚えている。」
「よしよし,しっかりできている。」
と,ほめていいただきました。

 全員が舞をした後,能面をつけて舞う体験もさせていただきました。
能面を身に着ける前に,能面にお辞儀をしてあいさつします。
能面をつけると視野が狭く,舞うのが難しかったようです。


 山本先生が,能面を見せてくださり,能面の向きによって表情が変わることを教えてくださいました。
「今から泣きます。」
と言って,能面を下に傾けていきます。
「わっ。ほんとだ。」
「泣いている。」

「今度は,にっこりします。」
と言って,能面を上に傾けます。
「あっ,わらっている。」

「まっすぐな姿勢でないと,能面の表情がかわってしまいます。」
「だから,姿勢が大事なんです。」

 今日,仕舞を舞っていましたが,まだ動きを覚えきれていなくて,頭の位置がふらふらしたり,次の動きをどうしたらよいのか迷っていたりしていました。
 家でも練習しておきましょうね。

「扇子の持ち方にも法があります。」
「謡のリズムを覚えること。舞の順番もしっかり覚えないといけません。」
「発表会の日は,500人入るホールでみなさん,舞ってもらいます。」
「よほどきっちりやっておかないと,できないよ。」
「広い舞台を一人で舞うんだからね。」

「はい。」
と,元気よく返事する子どもたち。期待していますよ!

「リズムをとって,謡う稽古をしてください。がんばってくださいね。」
「2分でもいいので,動かずにじっとして立っていることができるよう練習しておきましょう。」
と,宿題をいただきました。がんばりましょうね。