コンパスって難しいけど、めっちゃ面白い!
- 公開日
- 2026/01/03
- 更新日
- 2026/01/03
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コンパスで円を描くのは、慣れるまでけっこう時間がかかるものです。なぜならコンパスは、文房具界において最も「気難しい職人」のような存在だからです。ただの円を描くだけの道具だと侮るなかれ、そこには、技術と、挫折と、そして時として笑える失敗をたくさん重ねてやっとコンパスで円が描けるようになるのです。
コンパスできれいな円を描く。言葉で言うのは簡単ですが、実際にやってみるとこれが本当に難しい。まず、「中心点の固定」。 ノートの紙を貫通させない程度に、しかし、決してズレない絶妙な力加減で針を刺す。ここが甘いと、円の終わり際で「あれ? 始点と繋がらない……」という、あの悲しい「蚊取り線香状態」になってしまいます。
次に、「本体の傾け」。 直立不動で回すのではなく、進む方向にわずかにコンパスを寝かせるのがコツです。手首をしなやかに使い、一筆書きでスーッと一周。親指と人差し指でつまみを「ひねる」ようにすると、スムーズに一周できます。これができたとき、鉛筆の「すー」という音と共に、完璧な真円が目の前に現れたときの嬉しさは格別です。
コンパスの扱いは、実は「道具の調整」というコツさえ掴めば、驚くほど上達します。まず描く前の「儀式」(セッティング)です。きれいな円は、描き始める前の準備で8割が決まります。コンパスを閉じたとき、「針の先」と「芯の先」がピタリと揃うように調整するのがコツです。私は、担任時代にいつもこの話をしていました。これがズレていると、回している最中に半径が変わってしまいます。
コツのその2は、「下敷きを外す」です。ノートに下敷きを敷いていると、針が滑りやすくなります。数枚の紙を重ねた状態(クッション性がある状態)で描くのが、最も針が安定します。算数の時間のコンパスの授業は、図工科や中学校の技術科で学習する「道具の特性を知って使いこなす」要素があって、見ていて本当に楽しいです。