命の大切さ
- 公開日
- 2015/03/02
- 更新日
- 2015/03/02
校長室へようこそ!
3月2日
今日は「命の大切さ」についてお話します。皆さんは、童謡の作詞者で野口雨情という人を知っていますか。「シャボン玉」という曲を作った人です。今から90年ほど前に作られました。
♪「シャボン玉 飛んだ 屋根まで飛んだ 屋根まで飛んで こわれて消えた」
という歌です。皆さんも知っていますよね。
実はこの詩は「命の歌」とも言われています。なぜかというと、野口雨情は子どもがほしくてほしくてたまりませんでした。その願いがやっと通じ、27歳の時に、かわいい女の赤ちゃんを授かりました。どんなにうれしかったことでしょう。でも、その赤ちゃんは、生まれて8日目に亡くなってしまいました。その時の悲しみを詩にしたのが、この「シャボン玉」の歌なのです。
♪「シャボン玉 消えた 飛ばずに消えた 生まれてすぐにこわれて消えた」
せっかく生まれてきた命、ずっといつまでもいてほしかったのにというお父さんの悲しさが込められた歌です。
皆さんは、命をもっていますよね。皆さんの命はどこにありますか。心臓も脳も大切なものだけど、心臓や脳は命そのものではありません。命は、目に見えないもの、手でふれることもできないもの。だけど、皆さんはその命をもっています。空気がなければ、人間も動物も生きていくことはできません。その大切な空気を、私たちは見ることはできませんね。本当に大切なものは目に見えないことが多いのです。目には見えないけれど、大切な命。この命は、皆さんのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、そのまたおじいちゃん、おばあちゃんからいただいたものです。ですから、皆さんの命はとっても大事な、大事なものなのです。
お友だちの命も同じです。殴ったり蹴ったりすることはもちろん、言葉でも傷つけるようなことをしてはいけません。文に書く暴力もいけません。皆さんは、おしゃべりの中で「バカ」とか「お前なんかいなくなればいい」「死ね」などというとんでもない言葉を、深く考えないで言ったりしていませんか?
神様から授かった皆さんの大切な命。大人になったとき、それをどう役立てるのか、そのために今、いろいろな勉強をしているのです。そして、海老江東小をみんなが、来ることが楽しくてたまらない学校にしていきましょう。今の皆さんなら必ずできます。そんな学校にするために先生たちも頑張ります。
※参考:「柞(ははそ)の森〜校長室の窓から〜」