今週の3月11日に東日本大震災から4年目をむかえます
- 公開日
- 2015/03/09
- 更新日
- 2015/03/09
校長室へようこそ!
3月9日
「高き住まいは、子まごの和楽、思へ惨禍の大津波、ここより下に家を建てるな」
これは、三陸海岸の岩手県宮古市に立てられた石碑の文です。大きな津波が2回あったあと昭和8年(ちょうどこの海老江東小学校ができた82年前)に建てられたそうです。 さて、この石碑に書かれてある文には、どんな意味があるのでしょか? もう一度、読みますよ。
「高き住まいは、子まごの和楽、思へ惨禍の大津波、ここより下に家を建てるな」
そうです、大きな津波を教訓にして、ここより(この石がある場所)より高い所に家を建てなさいという教えです。
なぜ、こんな話をしたかと言うと、今週の水曜日、3月11日は、私たちにとって忘れてはいけない日だからです。今から4年前に東日本大震災が起こった日なのです。午後2時46分18秒、宮城県沖130kmの海底を震源とするマグニチュード9.0の地震です。日本周辺における観測史上最大の地震だそうです。この地震の後に10m以上(最大遡上高40m)の津波が発生し大きな被害をもたらしました。大きな波に家ごと、車ごとさらわれて大勢の人が亡くなりました。どれだけの人が亡くなったかというと、18,574人です。家が壊れるなどしたために、今でも多くの人たちが仮設住宅などで生活をしています。
さて、この石碑のこの教えのとおりに建てた家はどうなったかというと、石碑の手前50mまで津波が押し寄せたものの、今回の津波の被害にはあわなかったということです。
今、津波から人の命を守るために、いろいろなところで昔の人の智恵が見直されています。昔の人の言い伝えを調べている研究者もいると聞きます。皆さんもぜひ調べてみてください。この大阪にもそうした石碑が残っています。
私たちの学校は、どうでしょうか。大きな地震があって、その後に大きな津波がくると津波警報がでた場合、私たちも避難しなければなりません。この海老江の町にも淀川をさかのぼって津波が押し寄せてきます。最大この校舎の2階の天井近くまで水が押し寄せてくると言われていますので、校舎の3階に避難しなければなりません。津波による避難訓練もしましたね。しっかり覚えておいてください。
万一、家にいるときに津波警報が出たときは、そのことを思い出して、3階以上の高い建物に避難するようにしてください。自分や家族の命を守るため、「こんなとき、どうする」をしっかり考えておきましょう。