放送朝会 校長講話「感謝することを忘れずに行動できる人間に」
- 公開日
- 2015/11/09
- 更新日
- 2015/11/09
お知らせ
今朝は運動場のコンディションが悪く、講堂は作品展準備で使用できないため、校内放送を使用しての放送朝会が行われました。
以下、本日の校長先生からのお話です。
2013年7月、当時16歳であったパキスタンのマララ・ユスフザイさんが、アメリカのニューヨークにある国連本部で次のような演説をしました。「本を手に取り、ペンを握りましょう。それが私たちにとってもっとも強力な武器なのです。」彼女は、その前の年2012年、女子が教育を受ける権利を訴えたことで、学校から帰る途中、武装勢力に銃撃されました。幸い、手術を受けて奇跡的に回復しました。図書室には、マララ・ユスフザイさんのことについて書いた本があります。関心のある人は、一度読んでみてください。
さて、世界には学校に行けない子どもが1億人以上います。日本の人口が、1億2706万人ですから、あまりの人数の多さに驚いた人もいると思います。また、字を読んだり、字を書いたりできない人が8億人以上もいます。
そこでみなさんはどうでしょう。毎日、算数や国語を学び、分からないことは、先生に聞いたり、友だちと学び合ったりして分かるようになっていく。自分がその気になれば、たくさんの本を読み知識を得、いくらでも勉強して力をつけることができます。
また、2学期に入り、運動会での頑張りをお家の人やたくさんの地域の人たちからほめてもらいましたね。12日からは、作品展が開催されます。図画工作科で一所懸命作った作品が、もうすぐ講堂内に展示されます。作品展もお家の方や地域の方々がとても楽しみしておられます。きっと、作品展についてもたくさんの人たちからほめてもらえると思います。人間はほめてもらえると、「頑張ってよかった。また、この次も頑張ろう。」という気持ちになってやる気がでてきます。
5・6年生のみなさんは、25日に天王寺区のクレオ中央で大阪市音楽交流会に参加して、これまで合唱の練習をしてきた成果を発表します。1つの目標に向かってみんなで力を合わせ、しんどいことやつらいことを乗り越えて、発表したり、感動したりする場があるということが、どれだけ素晴らしいことかみなさんは分かると思います。
このような体験ができることを決して当たり前ではないということに気づいてほしいと思います。先ほど話した学校に行けない1億人以上の子どもたちは、みなさんのような体験ができないのです。みなさんには、これからたくさんのことを学び、たくさんのことを知り、世界の様々な人々にも目を向け、世の中のことにも関心を持ちながら、感謝することを忘れずによりよい世界を築きあげるために行動できる人間に育っていってほしいと思います。