17日は最高の卒業式にしよう!
- 公開日
- 2016/03/14
- 更新日
- 2016/03/14
お知らせ
「動物は走り方を変えることはできない。鳥は飛び方を変えることはできない。しかし、人間は生き方を変えることができる」現在104歳の聖路加国際大学名誉理事長の日野原重明さんの言葉です。子どもたちに命の大切さを伝えたいので、生き方を変えることができるということに気づいてほしい、そのような思いからのようです。
随分前ですが、東京のお茶の水女子大学の講堂で日野原先生の講演を聞く機会がありました。
人間は、生き方を変えることができるということと関連したお話として紹介します。「私は、小さい時大病を患い、好きなサッカーが1年間できなくなったが、周りの人の勧めでピアノを習った。ピアノとの出会いが、その後の人生を豊かなものにした。大病したことが音楽をこよなく愛し続けるきっかけになった。病気になったことは不幸なことであるが、その状況を悲観するのでなく、これがだめなら、あれがあるという考え方に立てたのがよかった。病気をしたことで、挑戦したいものの選択肢が増えたと考えることができた。」
また、日野原先生は小学生への授業の中でいつも次のようなことを言っておられます。「君たちは、みんな同じ命を持っています。心臓は、酸素や栄養を持った血液を全身に回すエンジンですから、命ではありません。命というのは、一人一人が持っている時間です。子どものうちは、自分のために使えばいいけれど、大人になったら、誰かのために使えるよう努力してほしい」この九条南小学校地域には、子どもたちのため、地域のためにご自分の時間を使っておられる大人の方がたくさんおられるということを皆さんはよく知っていると思います。もうすぐ卒業してゆく6年生のみなさんは、日野原先生の言葉の意味がよく分かると思います。低中学年の間は、お兄さん、お姉さんにしてもらうことが、多かったけれど、高学年になるとそういう訳にはいかなくなる。大人に近づいてゆくということは、そういうことなのです。1年生から5年生のために使う時間が増えるということを身を持って体験してきましたね。このような体験を通して真のリーダーになっていくということも分かったと思います。
もう一度、リーダーの条件を思い出してみましょう。
「1.一番つらいことを平気でする。2.グループのどの子の意見もしっかり聞くことができる3.グループのみんなにやさしく接するとともに、みんなを明るく正しい方向に導いていく。とても難しいですが、粘り強く頑張るのがリーダーです。つらいことがあるから、きたえられ、みんなに信頼されていくのです。」
6年生のみなさんは、この3条件を満たすために、しっかりがんばりました。立派でした。
4月から最高学年になる5年生のみなさんの表情を見ていると少しずつその自覚が表れているように思います。九条南小学校の真のリーダーになるための心の準備ができていることをとてもうれしく思います。17日は、最高の卒業式にしましょう。