全校朝会 校長講話「自分で限界を作らない人に」
- 公開日
- 2017/12/04
- 更新日
- 2017/12/04
お知らせ
先日、シンクロナイズドスイミングの日本チームの井村ヘッドコーチの講演を聴く機会がありました。講演の中で一番印象に残ったことは、「自分で限界を作るな」という言葉です。頑張ればできることでも、自分で限界を作って、できない理由を探して、もうだめとあきらめてしまう。これが一番だめだとおっしゃっていました。こういうタイプの人は、「何もしない」だけで、何の変化もありません。自分の力や技術を高めることにはなりません。変化できない人、成長できない人なのです。
井村ヘッドコーチが日本に復帰して、それまで低迷していた日本のシンクロチームの選手に対して、メダルを取らせるための練習を徹底してさせたそうです。選手たちは、このコーチについていけば、メダルが取れると思ったのでしょうね。その井村ヘッドコーチの厳しい指導に耐えて、耐えて、耐え抜いた。それも自分で限界を作らずに、最後までコーチを信じてついて行った結果、本番であの素晴らしいのびのびとした演技を見ることができました。積み上げてきた練習の成果、すべてを出し切ったのが、あの演技でした。リオデジャネイロオリンピックでは、見事に銅メダルを獲得しました。そして、最後に2020年の東京オリンピックもさらに上のメダルを目指してがんばりますと言う頼もしい発言がありました。
ここからは、井村コーチのお話を聞いて私が思ったことです。昔から、「困難は、それを乗り越えられることのできる人にのみ与えられる」と言います。夢が与えられる、困難な状況が与えられるということは、必ず実現できる力も与えられると信じて努力し続けることが大事です。よい結果を出す人というのはどんな人か。
・やったことがないからこそ、やってみる価値があるのではないか。
・時間が足りないと言ったが、本当か。その時間内にやり遂げる方法は他にないのか。
・今まで自分は、この方向からしか物を見ていなかったけれど、反対から見たらどうな のだろうと色々角度を変えて見てみる。など、できるようにするための理由を考えて 自分で限界を作らないタイプの人がよい結果を出す人と言えます。
もし今、何か壁にぶつかっている人がいたら、どうしたらできるようになるのか。じっくり「できる理由」を考えてみるようにしてみてください。