3学期始業式 校長講話「3学期は短い。時間を大切に使おう」
- 公開日
- 2018/01/09
- 更新日
- 2018/01/09
お知らせ
今日のみなさん一人一人の顔を見ていると、2学期の終業式とは違っているところがあります。何が違っているか。それは、みなさんの目です。目の輝きが違います。
夢と希望を持って新年を迎えたということが、みなさんの目から読み取れます。みなさん一人一人が、「今年は、こんな1年にしたいな。こんな1年にするぞ。」と言う意気込みを感じます。
さて、年末から年始の小学生新聞を見ていると、朝日も毎日も興味深い記事がいっぱいありました。
・АIで生活はどう変わる。
・期待にわく ゆかりの地 大河ドラマで西郷どん(せごどん)
・2018 みんなの目標大公開 など
挙げていけばきりがないくらい 興味深い記事満載です。図書室前のテーブルの上に置いてありますから、興味のある記事から順番に読んでみてくたざい。
寒い冬と暖かい春を迎える3学期です。校庭の学習園やプランターを見ても、今は花も緑もなく、土しか見えません。その土の中には、チューリップなどの球根が植えられています。どんな寒い冬であっても、土の中で温かい春を待ち、美しい花を咲かせるために、エネルギーを蓄える努力をしているのです。
春は芽にのび 花に咲き
夏は葉にのび 枝にのび
秋は大きな実を結ぶ
何も伸びない 冬の日は 下へ下へと根にのびる
私が好きなのは最後の冬の部分です。今の時季を「何も伸びない 冬の日は 下へ下へと根にのびる」で表現しています。エネルギーを蓄えるために努力することの大切さ、準備することの大切さや時間を大切に使うことを詩っています。
昨年105歳で亡くなられた医師の日野原先生は、時間の使い方について次のように言っておられます。
「人間は命の時間を『何年生きたか』、『何歳まで生きたか』で決めようとする。しかし、本当は『一日をどう使うか』」充実した時間をどう過ごすか、無為に過ごすかで命の時間は変わる」
日野原先生は、90歳を過ぎて、「『いのち』とは、自分の意思で活用できる『時間』なのだと認識するようになりました」と言っておられます。私は、この言葉を東京の大学での講演会で直接聞いて、それ以後、時間の使い方について、深く考えるようになりました。
この3学期は本当に短いです。あっという間に過ぎていくでしょう。今言ったようにとにかく一日一日の時間を大切に使うようにしましょう。4月から6年生はいよいよ中学生。1〜5年生は、一つずつ進級します。そのスタートを気持ちよく切るためには、この仕上げの3学期の一日一日をどれだけ充実させることができるかにかかっています。
そして、心と体、頭脳を鍛え上げ、次の学年でパワーアップするための準備期間にしてください。後になって、もうちょっと頑張っておいたらよかったということのないように、学習面、運動面ではっきりとした目標を持って努力を重ねていってください。