今日の一言 1月30日 愛されること・ 大人のドリームマップ
- 公開日
- 2015/01/30
- 更新日
- 2015/01/30
校長雑感 一隅を照らす
今世紀において名歌手とたたえられるソプラノ歌手にマリア・カラスがいます。
彼女のポートレートをテレビで見たことがあります。
私は、マリア・カラスの容姿の美しさと役のキャラクターによって全く違う声で歌う彼女に魅了されていました。そして、世界中から称賛された彼女はどんな幸せな生涯を送ったのだろう、とその私生活も描いているといわれるこの作品を大変大きな期待を持って見始めました。
ところが、そこに描かれたマリア・カラスは苦悩の人だったのです。
絶頂期から、声が出なくなっていく時期の苦しみが描かれています。
その苦しみはどんなに大きかったことでしょう。
当時、まだ音楽をしていた私は、その苦しさを自分のことのように感じ、共感しました。
ところが、彼女は、音楽家としての苦しみより、はるかに大きな苦しみを語ったのです。
それは、最愛の人から愛されない悲しみ・苦しみでした。
「世界中の多くの人たちから、賞賛され愛されたけれど
私は彼から愛されることはなかった」
マリア・カラスは、「20世紀最大の海運王」と呼ばれたオナシス(アリストテレス・ソクラテス)と一時期、人生を共にしますが、結ばれることはありませんでした。
彼女の苦悩を全編に描くこのポートレートなかでも、「オナシス」の箇所は、最も深い苦しさを描いていました。
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ドリームマップは、「社会のために、他者のために役立つこと」を【夢】を持つ視点の重要なポジションに置いています。
マリア・カラスは、多くの人たちを幸せしましたが、彼女の夢はなんだったのでしょうか。
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大人のドリームマップは、子どもたちとは少し違ったアプローチができるかも知れません。
(写真)
『ウィキペディア』より。中央がマリア・カラス