学校日記

今日の一言 7月30日 中野中学校 平和学習

公開日
2015/07/30
更新日
2015/07/31

校長雑感 一隅を照らす

***考え続けること! 考えることを止めないこと! ***

東住吉区の大阪市立中野中学校の平和学習(1年生)を参観してきました。

中野中学校は、修学旅行を長崎にするほど平和学習に熱心に取り組んでいます。
今日は、夏休みにもかかわらず、講演者としてジャーナリストの西谷文和氏を招き、平和について学習しました。
西谷氏は、アフガニスタンやシリアを取材し、実際に放送されたテレビ番組(報道ステーション)のビデオを見せながら、「戦争は昔のことではなく、今君たちが生きている正に同じ時間の中にあるんだよ」と語りかけました。

・・・
アフガニスタンでは地雷が300円程で売買され、大量に使用されたそうです。
作って売って儲けている人がいるんだよ!と・・・。

その地雷は、殺傷能力がなく、怪我をさせる程度に故意に作られている。
なぜなら、10対10で戦っていて1人死んだら、10対9だけれど、一人怪我をすれば
その兵士を助ける為に2人の兵士が戦線を離れなければならない。すなわち10対7になる・・・・などなど。

「アフガニスタンの子どもたちは戦争しか知らないので平和を知らなければならない」

 アフガニスタンに行く前にテレビ番組でそう話した自分を彼は「上から目線だった」と振り返ります。

今なら・・・・
空腹な彼らに「ご飯を食べよう」と食事を提供したい。

現状は凄まじいほど苦しく悲しい・・
「今日死ぬかもしれない。どうせ死ぬのなら自爆テロで死のう」
マイナス20度の極寒のテント暮らしの彼らはこう考える。

君たちはすぐにでも医者になれる・・
なぜなら多くの人たちは文字が読めないので薬瓶に何と書いてあるかわからない。
文字が読めるように「学校が大切である」

「平和を知らなければ・・・・」という言葉はもはや出てこない・・・。


・・・・そのほかにも劣化ウラン弾・トマホーク・クラスター爆弾などの話も次々と出てきました。

クラスター爆弾はチャイルドキラーと呼ばれています。クラスター爆弾にはパラシュートがついていて、爆弾が着地した時には爆発しません。いわゆる不発弾。子どもが爆弾と知らずに、投げたりけったりした時に爆発するのです。放映された映像に、ボールだと思って蹴って、左足がなくなった子どもが映し出されました。

・・・ ・・・ ・・・

二百数十名の1年生はしんとして聞き入っていました。

*** *** ***

誰も戦争はしたくありません。

では、戦争をしないように、戦争にならないように、巻き込まれないようにするためには、何をしたらいいのでしょうか?

とにかく、考え続けること!考えることを止めないこと!が大切だと思います。