学校日記

今日の一言 1月25日 宮川彬良さんと1日目 その2

公開日
2016/01/25
更新日
2016/01/26

校長雑感 一隅を照らす

何気なしに歌っていた「うた」。
でも、そこには何とも切なくなるような話が隠されています。

歌詞の内容を一曲一曲、紐解いていきます。

(写真:演題「歌い継ぐべき歌たち」の隠された副題「バカにすんなよ赤とんぼ」)


【赤とんぼ】
夕やけ小やけの 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か

山の畑の 桑の実を 
小篭に摘んだは まぼろしか

十五で姐やは 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた

夕やけ小やけの 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先

・ ・ ・ ・

この歌詞の中で、宮川さんが「おやっ」と思ったのは、2番にでてくる<まぼろしか>ということばだったそうです。

小篭に摘んだことを覚えている・・と書けばいいじゃないか。
なぜ<まぼろしか>としたのか?

こんな風に謎解きのような楽曲分析(ちょっと大袈裟?)が始まります。

負われて見ているのは・・誰?
小篭に摘んでいるのは・・誰?
姐やって?
夕やけ空の下、竿の先にとまっている赤とんぼを見ているのは
・・・誰?

そして、1番〜4番までの時間(現在・過去)の経過は?

* * * *

情景を鮮明に思い浮かべる為に、寸劇をしましょう!!
誰か、2人出てきてください!!

宮川さんが呼びかけます。

・・・・

宮川さんのファンだという女性の先生が、早速名乗り出ました。
もう一人・・ ・・ ・・ なかなか手が上がらないので、
舞台そでにいた私が駆り出されました。

私と彼女と二人で、うたにあわせて踊りのようなパントマイムのようなことをしました。

姐やは、この女性教員。負われている子は私です。

だんだん情景が鮮明になってきます。

・ ・ ・ ・

「竿の先にとまった赤とんぼを見た
ふと、はるかむかしがよみがえる

赤とんぼの影、夕やけの空
桑の実を摘む姐やの手
姐やの背中の温もり

でも、その姐やはどこかへ・・・

あれは、まぼろし?」

私も会場にいた先生たちも、
赤とんぼを歌いながら

いつのまにか

この小さな物語の中の登場人物になっていました・・・・・・。

(つづく)