今日の一言 7月13日 業務の適正化?
- 公開日
- 2016/07/13
- 更新日
- 2016/07/13
校長雑感 一隅を照らす
大阪の学校の現場に入って2年と3か月。
先生方の仕事の多さ、煩雑さ、心的なストレスの大きさは並大抵ではないと思い続けてきました。
・・・
定期購読している「日本教育新聞」という、至極真面目で中立的な新聞(私はそう思います)に、目に引く記事が載っていました。
事務補助に「アシスタント」
文科省報告書:教員の業務適正化へ・・・
という見出しです。
教員の長時間勤務の改善策を検討してきた文部科学省の省内チームが、業務の適正化に向けた報告書を出したそうです。
「業務の見直し」「部活動の負担軽減」「働き方の改善」の3本柱。
・・・
私は、ドイツで日系の企業ではたらき、
日本人学校でも勤務し、
そのゆったりとした時間が流れるドイツから戻ってきたわけですが、
誤解を恐れずに言うと、
学校の先生たちの働き方は、何かが間違っているように思えてしょうがありません。
先生たちが間違っているのではありません。
先生方にそういう働き方を強いていることが間違っているように思えます。
子どもを育てる仕事、子どものいのちを守る仕事、子どもと心通わせる仕事。
そういう仕事をしている人たちの働き方、仕事場の環境として適正かどうか
甚だ疑問です。
外から入ってきた者として、悩み続けていました。
皆さんのお子さんを預かり、
そう遠くない将来の日本や世界をしょって立つ人たちを育てているはずの学校です。
そこで働いている人たちが、もっと生き生きとし、溌剌と働ける環境があっていいと思っていました。
***
この新聞の記事に、何かが変わっていくのかも知れないと嬉しくなりました。
子どもたちによりより教育環境を与えるためには、先生たちがもっと子ども向き合えるようになるための取り組みが必要なのだと思います。
(この記事をアップする時間になっても帰れそうにない先生の横顔を見ながら・・・)