今日の一言 8月12日 痛み、想像力。
- 公開日
- 2016/08/12
- 更新日
- 2016/08/16
校長雑感 一隅を照らす
8月10日から『今日の一言』を書けませんでした。
9日の午後から突然右足のくるぶしとアキレス腱のあたりが痛くなりました。
処方された痛み止めもあまり効かず、ずっと寝ていました。
痛みは取れませんが、やっと今日になり少し元気が出てきました。
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松葉杖を使いなさい!と言われ、リハビリセンターで松葉杖の使い方を習いました。
理学療法士、または作業療法士の方なのでしょう。とても丁寧に教えていただきました。
5人ほどの療法士の方がいらっしゃいましたが、彼ら(男性ばかり)の真剣で且つ優しい表情には、接するだけでホッとするものがありました。
こちらはすぐ治るからと軽く考えているので、そんなにも丁寧な対応をされ、逆に少し戸惑ってしまいました。大丈夫です!とニコニコしても、彼の表情は真剣なままでした。
あれから3日経ち、気づかされました。
かれらは、人の痛みがわかるのです。これから始まる不自由な生活が想像できるのです。
私は自分の痛みに不慣れなため、ことの重大さがわからないうえ、これからの不便な生活も想像できていませんでした。
バスでの乗り降り、階段の上り下り、家の中では這って移動です。右足が痛い…それだけでこなにもしんどいとは。
しんどいことをとやかく言っているのではありません。
私は、これまでしんどい思いをしている人のことをどれ程知っていたのか、不自由さを知っていたか、しんどい想いを想像できたか、こう考えると恥ずかしさを覚えました。
この年齢になって、子どものような感想を書いていて、いいのだろうかという戸惑いもあります。
でも、二学期になったら、この経験を子どもたちと共有できたらいいなと思います。
痛みを想像するのは、そんなに簡単ではないのですね。