明日(1月17日)はどんな日
- 公開日
- 2024/01/16
- 更新日
- 2024/01/16
お知らせ
阪神淡路大震災から29年
29年前の1月17日午前5時46分。あの大きな地震で6400人を超える人が亡くなりました。
当時私(校長)は、伊丹市立の小学校で6年生を担任していました。「また来週ね!」と笑顔で帰っていく児童を見送り、まさか登校日にこんなことになろうとは…。幸い、勤めていた学校の児童は全員無事でしたが、家が全壊のために引っ越しを余儀なくした6年生が2人いました。毎日友だちと楽しく過ごし、一緒に卒業式を迎えるはずだったのに…
卒業式の1週間前に、避難所になっていた体育館が空き、学校の施設全てが使えるようになりました。体育館の扉を開けたとき、学校のにおいではなく生活のにおいであったことに衝撃を受けたことを今でも覚えています。
2024年1月1日午後4時10分頃、新しい年の平穏と多幸を願う元日に、石川県の能登半島を大地震が襲いました。能登地方を震源とするマグニチュード(M)7.6、最大震度7の地震は、ここ大阪にも長い揺れをもたらしました。今も日を追うごとに甚大な被害が次第に明らかになっています。
私たちは、明日も命があるものと思って、時には不平不満も言いながら毎日を暮らしています。けれども私は、阪神淡路大震災を経験したことで、1日1日を大切に生きることを学びました。併せてコロナ禍を経験することで、当たり前の日常の有難さを改めて感じています。
冬の避難所で避難を続ける被災者へ思いを馳せながら、地震への徹底した「備え」の大切さを確認することの重要性を感じ、今月、地震を想定した避難訓練を行います。上町台地に住むご家族の皆様も、是非、災害時について日頃から話し合っていただきたいと存じます。
この度の地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます
これからの時代を生きる子どもたちの「幸せ」を祈るばかりです。