2月10日の児童朝会
- 公開日
- 2025/02/10
- 更新日
- 2025/02/10
生魂っ子
生魂っ子602
インドの昔話から
今日は、放送でインドの昔話をしました。
「昔々、雪がたくさん降り積もるインドの山奥に、寒苦鳥(かんくちょう)という鳥が住んでいました。この鳥は、ものすごく怠けものの鳥でした。なんと、自分の巣を作らないのです。
昼間は太陽が出てとても暖かくなります。だから、寒苦鳥は歌を歌ったり、遊び回ったりしていました。夜になると、他の鳥たちは自分の巣に帰りますが、自分の巣を作らない寒苦鳥には帰る家がありません。
雪山ですから、夜はものすごく寒いです。木の枝で寒さにブルブルと震えながら、寒苦鳥は「あー寒い。明日こそは、怠けないで絶対に巣を作ろう」と涙を流しながら決心しました。
ところが次の日になると、太陽が出て暖かくなるため、寒苦鳥は前の日のことをすっかり忘れて、いつもと同じように遊び回りました。そして、夜になるとまた「明日こそは、巣を作ろう!」と決心します。しかし、その次の日になると、暖かさでまた巣を作ることを忘れてしまうのでした。
こんな風に、毎日毎日同じことを繰り返して、寒苦鳥はついに巣を作ることなく、むなしく一生を終えてしまいました。明日はやろう、明日はやろう、といつも思い、反省するのですが、行動に移せない鳥、それが寒苦鳥です。」
そして最後に
「ここまで聞いて、『あれ?これってなんか自分に似ているなぁ。』と思った人はいませんか。どんな人の心にも寒苦鳥のような『怠ける心』はあります。
しかし、その心に打ち勝って、やることをしっかりとやっていかなくては成長がありません。
今の学年もあと少し、学校に来るのは、今日を入れて27日、6年生は24日です。
みなさんは寒苦鳥になることなく、やることをしっかりとやって新しい学年を迎えましょう。
と締めくくりました。