6年生のみなさんへ アルカリ性について
- 公開日
- 2020/10/06
- 更新日
- 2020/10/06
6年生
アルカリ性のイメージを豊かにしよう
その1
アルカリはアラビア語で「植物の灰」という意味です。昔、アラビア人は、植物を燃やした灰を溶かした水で衣服の汚れが落ちることに気づき、洗剤として利用したそうです。
その2
授業でアルカリ性の水溶液で皮膚や髪の毛が溶ける話をしましたが、皮膚や髪の毛はタンパク質や油からできています。洗剤が汚れを落とすことができるのは、アルカリ性の水溶液がタンパク質や油を溶かすことができるからです。お風呂で身体を洗っている時に、石けんが目に入ったら痛いですね。石けん水(アルカリ性)が目の角膜を刺激しているからです。
その3
酸性はすっぱい味でイメージしましたが、アルカリ性を味でいうと苦い味です。だから、食べ物でアルカリ性のものは少ないことを覚えておきましょう。例外として、実験で使った「重曹」はホットケーキミックスに使われている「ふくらし粉」です。化学名を「炭酸水素ナトリウム」といいます。この「重曹」は加熱すると二酸化炭素を発生し、ケーキをふくらませます。そして「炭酸ナトリウム」という強いアルカリの物質に変わります。ケーキは必ず加熱しますから、「重曹」を入れ過ぎると苦い味が出てしまいます。ケーキをふっくらさせたいからといって「重曹」を入れ過ぎると失敗するので注意しましょう。
その4
虫歯の原因のミュータンス菌は、糖分を分解して口の中を「酸性」にします。この「酸性」が歯を溶かして虫歯を作ります。だ液は弱いアルカリ性です。口の中の酸性を打ち消し、虫歯を防いでいます。よく噛むとたくさんだ液が出ますので、むし歯予防になるというわけです。
【文責:阪口】