一時間目に6年生が、国語科で「海のいのち」という物語文の学習をしていました。この物語文が６年生の国語科のクライマックスではないかと個人的には思っています。それだけ深く味わい深い物語文です。小学校の物語文の学習では、登場人物の言動から気持ちを読み取り、その変容に迫っていきます。しかし、この物語は場面設定や文章表現が複雑で、主人公の太一の思いに迫っていくことが容易ではありません。「なぜ、クエをうたなかったのか」「なぜ、笑みを浮かべたのか」「なぜ、泣きそうになったのか」「なぜ、永遠にそこにいれる気がしたのか」「なぜ、クエに向かって、おとうと言ったのか」「海のいのちとは何なのか」などなど、子ども達に考えてほしいことがことが山ほどあります。ぜひ、一度読んでみてください。作者の立松和平さんの作品は他にもたくさんありますよ。