学校日記

職員室は子どもの「安全基地」

公開日
2021/05/11
更新日
2021/05/11

お知らせ

令和3年5月11日(火)
自殺予防に係る文部科学省大臣のメッセージ



自殺予防に係る文部科学大臣メッセージ(児童向け)
自殺予防に係る文部科学大臣メッセージ(保護者向け)

 自殺予防についての文部科学省からの通達を読みながら、今年の2月に刊行された教育雑誌の投稿文を思い起こしました。少し長くなりますが、ぜひお読みください。

 「645」この数字は2018〜19年度のたった2年間で自ら命を絶った子どもの数です。事故死と処理された子どもを含むと、もっとつらい数を突きつけられます。「学校」という居場所がありながら、一人ぼっちになって自死する子どもをどう受け止めればいいのでしょうか。学校には子どもの「命」以外に守るべきものはありません。
 コロナ禍で日本社会の根深い問題が露呈した今です。根強い「差別」と「排除」の文化、「ヒエラルキー」の組織。指示待ち人間が育てられた結果、自分で考えて行動できず、うまくいかなければ人のせいにしてしまうなど、挙げればきりがありません。問題が露呈した今は、大変ですが、大きく変わるチャンスです。過去を批判するのではなく、1秒先の未来を「新しい発想」でつくればいいのです。「子どもを育てる学校」から「子どもが育つ学校」へのチェンジです。子どもが育っていれば誰一人自死しません。もうこれ以上、取り返しのつかない事実を重ねることはやめませんか。(中略)
 コロナ禍の今は大人がみんな困っています。大人が困ると子どもの困り感に目が向きにくいものです。また、いつも困っている子を大人がわかるわけがありません。わかっていたら、子どもは一人で死を選びません。
 だからこそ学校の最上位の役割は、すべての子どもの「安全基地」になること。たとえば、職員室にはいつも大人がいます。その職員室を、どんなに困ったことができても何とかしてくれる場と信じ、飛び込んで行ける「安全基地」にすることです。
 すべての子どもは大人の前では弱者です。学力向上をどれだけ謳っても、かけがえのない「命」を失えば本末転倒です。職員室が「安全基地」になれば、子どもも大人も安心して、自分の学校を自分でつくり始めます。


 いかがでしたでしょうか?
「子どもにとっても大人にとっても職員室が安全基地になること」
 めざしていきましょう。