今週は教頭講話 「江戸しぐさ」
- 公開日
- 2015/06/29
- 更新日
- 2015/06/29
お知らせ
今日の全校朝会は、教頭先生のお話です。
江戸時代、人々の争いやもめ事を少なくするために、多くの人たちが実践していたマナーがありました。そのマナーのことを、「江戸しぐさ」といいます。
この「江戸しぐさ」をいくつか紹介します。
「傘かしげ」
雨の日に人とすれ違うとき、お互いが傘を外側にさっと傾け、雨のしずくがかからないようにすること。
「肩引き」
狭い道を歩いていて人とすれ違うとき、ぶつからないようにお互いの左肩を後ろに引くこと。
「時どろぼう」
断りなく相手を訪問したり、約束の時間に遅れたりするなど相手の時間を奪うのは重い罪になる。
「七三の道」
道を歩くときには真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、残りの7割は緊急時などに備え他の人のために開けておくこと。
このように、相手のことを考えて行動することで、お互いが気持ちよく生活ができます。
また、中には次のような「江戸しぐさ」もあったそうです。
「うかつあやまり」
人混みで足を踏まれたら、踏んだ人はもちろん謝りますが、踏まれた人も謝ること。
ふしぎな感じがしますが、踏まれた人は、「踏まれるところに足を置いていた自分が悪い。」と自分の「うかつさ」を謝っているのです。
こんなことばを言うことができたらとてもかっこいいですね。
わたしたちは、いろいろな人たちと関わりながら暮らしています。すべての人が楽しく生きていくことができるように、みなさんも普段の生活の中に「江戸しぐさ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。