学校日記

今週の校長講話 「世界の平和と自分の平和」

公開日
2016/05/30
更新日
2016/05/30

お知らせ

先週の金曜日に、アメリカのオバマ大統領が、広島を訪問しました。
広島は、前の戦争で、アメリカによって、世界で初めて原子爆弾が落とされた場所です。
その場所を、戦後、初めてアメリカの大統領が訪れたということで、大きなニュースになりました。

その広島訪問で、オバマ大統領は、戦争のない平和な世界へ向けてのメッセージを発信しました。
それは、過去から決して目をそらさずに、平和な未来に向かって、今何をすべきか、ということを伝えようとするものだったと思います。

この高殿小学校でも、平和についての取り組みをたくさんしています。
8月の登校日には、平和を願った集会をしたり、みんなで折り鶴を折ったりしていますね。
6年生は、広島への修学旅行で、たくさんの事を学びます。
また、来週は、6月7日にあった大阪大空襲について、千人塚の見学や、戦争体験の聞き取りをはじめ、戦争についてのいろいろな学習をします。

では、どうして、こうした学習や取り組みをするのでしょうか。
それは、さっき言ったように、過去にあった出来事をしっかり学んで、未来につなげていく必要があるからなのです。
戦争という悲惨な出来事をしっかりと私たちが知り、二度と同じ事を繰り返さないという強い気持ちをみんなが持つことが、平和な未来を作るのです。

もちろん、戦争を起こすのは大人たちです。
ですから、皆さんが、大人になった時に、それまで学んできたことは活かされると思います。

しかし、今、皆さん自身の身の周りが平和である事も、世界の平和と同じくらい大事なのです。
お家の中で、学級の中で、人と考えが違うからといって、自分の意見が通らないからといって暴力を振るったり、言葉で傷つけられたりするような事はないでしょうか。
また、自分がそうしてしまった事はないでしょうか。

人間は、話し合うことで問題を解決することができるという、素晴らしい力をもっています。
その力を使わずに、お互いを傷つけ合う事になってしまっていないでしょうか。

この機会に、世界の平和について考えると同時に、自分の平和についても考えてほしいなあと思います。