学校日記

今週の校長講話 「梅雨」

公開日
2016/06/20
更新日
2016/06/20

お知らせ

沖縄地方は、先週梅雨が明けたとニュースで聞きましたが、大阪は梅雨の真っただ中ですね。

ところで、梅雨とはどんな漢字を書くのか知っていますか。
梅の雨と書きます。
梅の実がなる頃に、蒸すほどに降る雨だからといういわれもありますが、これはあとからできたお話のようです。
もともとは、音読みの「ばいう」がもとになっているそうです。
「ばい」の字を梅と書くようになったのは江戸時代からで、中国から日本に伝わった時には、黴(かび)という字を書いていました。
つまり、黴が生えるくらい雨が続くから、黴の雨と書いて黴雨(ばいう)と言ったそうなのです。

実際、この時期はジメジメしてうっとうしいですよね。
みんなは、雨が降ると運動場では遊べなくて困る。
お家の人は、洗濯物はなかなか乾かなくて困る。
犬は散歩に行けなくて困る…。
他にも梅雨って嫌だなあ、なければいいのになあと思う人もいるかも知れません。

しかし、この梅雨は、その後始まる夏を乗り切るためにもとても必要なのです。
梅雨の間に降った雨が山や森にしっかりと蓄えられて、夏の間に、川から田んぼや畑に恵みの水を与えます。
逆に、梅雨の時期に十分に雨が降らないと、私たちの飲み水さえもなくなってしまう可能性があるのです。

ですから、一見なければいいのになあ、と思うような事でも、それがその後のために大事な役割を果たしている事ってあるのです。

そう考えると、私たちの生活の中でも同じようなことがありませんか。
みなさんも、勉強や、スポーツの練習で、「こんなんいややなあ。」とか、「なかったらいいのになあ。」と思うような事はありませんか。
漢字を繰り返して書いたり、同じ動作を何回もする練習をしたりするのは結構しんどいですよね。
でも、それは、その後になって必ず役に立つのです。

そうした努力は、梅雨の雨のように、しっかりと皆さんの体にしみこんで、いつか皆さんの力となるはずです。

雨の日も工夫次第で楽しく過ごせるように、勉強や練習も工夫次第で楽しくできるかも知れませんね。
「いややなあ。」と思う前に、一度考えてみてくださいね。

※今日は、子ども会のキックベースボールチームが先日区大会で準優勝した事の表彰を行いました。