今週の校長講話 「紅葉」
- 公開日
- 2017/11/13
- 更新日
- 2017/11/13
お知らせ
秋の深まりと同時に、紅葉が美しい季節になりました。
先週遠足で4年生と一緒に行った深北緑地でも、赤や黄色に彩られた、たくさんの木々を見る事ができました。
赤くなる葉っぱで有名なものは、モミジですね。
もともとは、秋になって葉っぱが赤くなることをもみじと言うのですが、一部のカエデの葉っぱの事をモミジと呼んでいるのです。
また、赤くならずにイチョウのように黄色くなる葉っぱもありますよね。
葉が赤くなるのを紅葉と言うのに対して、これは、黄葉と書きます。
では、どうして秋になると葉っぱの色が変わるのでしょうか。
葉っぱにはもともと緑色の素と黄色の素が入っているそうです。
秋になると黄色くなる葉っぱは、春から夏にかけては、太陽の光を浴びて、緑の色がたくさん作られるので緑色に見えるのですが、秋になって寒くなったり、日ざしが弱くなったりすると、葉っぱに栄養が届かず、緑色が作られなくなるから、黄色い色だけが目立ってしまうのです。
また、赤くなる葉っぱは、緑色が作られなくなると、葉っぱの中で化学変化が起こって赤い色の素ができるので、全体が赤色になるそうです。
こうした変化は、木の種類によって決まっています。
だから赤いイチョウの葉って見た事がないでしょう?
そして、色が変わった葉っぱは、やがて木から落ちてしまいます。
冬の間、木に葉っぱがついていないのは、葉に栄養が行き届かないからだけでなく、寒い空気に触れる部分を少しでも減らして、木自身を寒さから守るためなのです。
中庭の桜の木も、だんだんと赤い葉っぱを増やしながら、どんどん葉の数を減らしています。
間もなく秋から冬になります。
季節の移り変わりをしっかりと感じましょう。