今週の校長講話 「小正月」
- 公開日
- 2018/01/15
- 更新日
- 2018/01/15
お知らせ
今日1月15日は、「小正月」(こしょうがつ)です。
昔の人は、満月を始まりと考えていたので、1年のうち最初の満月の日を正月として考えていたなごりからできた日だそうです。
「小正月」に対して、元旦から7日までを「大正月」(おおしょうがつ)とも言います。
「大正月」は、年神様を迎える行事が多いのですが、「小正月」は農業に関した行事が多いのが特徴です。
紅白の餅や団子を柳の枝につけた「餅花」(繭玉とも言います)は豊作を祈るかざりです。
お正月に迎えた年神様を火に乗せて返す「とんど焼き」も小正月の行事です。
「とんど焼き」では、しめ縄などのお正月飾りを焼くほか、書き初めの半紙を燃やして、字が上手になりますようにというお願いもします。
とんど焼きの残り火を持ち帰ってその火で餅を焼いて食べると、病気にならないとも言われています。
そして、小正月には、小豆の入ったおかゆを食べます。
小豆には邪気を払う力があるというのは、以前、水無月というお菓子を紹介した時にも言いましたよね。
こうして、一年のはじまりを祝う行事は、昔からずっと続けられてきましたが、最近では、とんど焼きがすすが出て近所迷惑になるとか、しめ飾りのプラスチックを燃やすと有毒ガスが出るとかで、やらなくなってきている地域も多いそうです。
また、お家でお雑煮やおせち料理を食べる事が無い人も増えているようですよ。
しかし、日本古来の伝統や文化は、大切にしていきたいですね。