鯰江小の日時計
- 公開日
- 2018/07/31
- 更新日
- 2018/07/31
お知らせ
7月30日(月)、大雨が過ぎ去り、昨日あたりから、また、さんさんと太陽の光が降り注ぐようになりました。この太陽の光の方向で時刻がわかる「日時計」が、鯰江小学校にあるのを知っている児童は何人いるでしょうか。昭和44年度の卒業記念品として設置された日時計は、もう、49年もの間、運動場の北側にあります。簡単に動かしてしまえば正確な時刻を指さなくなるので、ずうっと設置した当時と同じ場所にあるのだろうと推察されます。
人間が時間の観念を得たのは天空上における太陽の動きであり、その太陽の位置を知る日時計が、最初に考案された時計だったと考えられています。地面に1本の棒を建て、太陽の光による影を記録するという簡単な原理ですが、精度を高めるには、相当な調整が必要です。
正しく真北の方向に向ける、経度差の補正をする、均時差の補正をする、それらの解説は、この紙面では割愛させていただきますが、私たちの日時計を見ると、この位置の経度と緯度が刻まれ、最高20分を超える誤差を調整する均時差の表も付けられています。
ところが、金属製でできている円盤型の天板もすでに反り返ってしまい、よく見ると線の入ったところから割れ目ができています。もう、日時計としての役割は、すでに何年、何十年も前に、果たすことができなくなっているのでしょう。
しかし、円形に細工された土台の石の重厚感、そして、解説の文章や均時差を示すグラフのプレートから、この年の記念品をこの日時計にした、当時の子どもたちや教職員、保護者の方々の思いが、凝縮されて伝わってきます。
もう、老朽化による変形を起こし、ただそこにある風景になってしまっている日時計。社会の要請に応じて時計は発達し、今やデジタルで時刻を示す時計が主流になっています。けれどこの日時計は、普遍的なもの、変わらないものは何なのかを、私たちに教えてくれているようです。