児童朝会 〜7月10日〜
- 公開日
- 2023/07/10
- 更新日
- 2023/07/10
その他
今朝の児童朝会は、全学年の子どもたちが講堂に集まって行いました。
校長講話の内容は次のとおり。
「先週の金曜日に、5年生が地下鉄に乗って校外学習に行きました。
1日学習をして、学校に戻る地下鉄の車内でのことです。
地下鉄に乗った時はあまり混んでいなかったので、席に座っている人もいたのですが、電車が駅に着くごとに少しずつ混んできました。
座っている5年生は、駅に着いてお客さんが乗ってくるたびに席をさりげなく立って、他のお客さんに席に座ってもらおうとする5年生がいて、感心しました。
また、友達同士でも交代しながら座る姿もありました。
先生がいちばん感心したのは、ある駅でつえをついたおじいさんが乗ってきたとき、おじいさんの姿を見つけて、そのおじいさんに近づき『座りませんか』と声をかけている5年生がいたことです。
その5年生が、つえをついたおじいさんが乗ってきたことに気が付いたこと、そして、そのおじいさんにさりげなく声をかけたこと、その5年生の思いやりにとても感心しました。
さりげなく周りの人にやさしくできる、思いやりのある子が増えればいいなと思います。
さて、今から2500年ほど前の話です。
インドに『お釈迦さま』というえらいお坊さまがいました。
そのお坊さんに若い弟子が付いていました。
名前は『シュリハンドク』と言います。
シュリハンドクは物覚えが悪く、朝聞いたことを夕方には忘れてしまうほどでした。
『私は人に馬鹿にされ、すこしも立派な人になれません。もうやめさせてください。』
するとお坊さんはシュリハンドクに1本のほうきを渡し
『何も心配はいりません。このほうきできれいにしなさい。』と言ったのです。
それから毎日、シュリハンドクはそのほうきで掃除を続けました。
ある日、庭をきれいにしていると、えらいお坊さまが通りかかってこう言いました。
『ずいぶんきれいになりましたね。でも、もう1か所だけきれいになっていないところがありますよ。』
シュリハンドクは不思議に思いました。
庭はどこも汚れていなかったからです。
そこで、えらいお坊さまに『どこが汚れているのですか。』と聞いたのですが、教えてくれませんでした。
それから毎日、シュリハンドクは黙って掃除を続けました。
シュリハンドクは、何日も掃除をしているうちに、庭がきれいになっていくことで、『面倒だ』という気持ちが少しずつなくなり、だんだんうれしいと思えるようになりました。
そしてある日、はたと気がついたのです。
『そうか、汚れていたのは場所ではなく、自分の心なんだ。』と。
そのとき、後ろに立っていたえらいお坊さまが言いました。
『これで全てきれいになりましたね。』と。
掃除を一生懸命することは、その心の汚れをうつくしくすることにもなると、えらいお坊さんは教えたのでしょう。
この教えがわかったシュリハンドクは、ますます掃除を一生懸命するようになり、多くの人に尊敬される立派な人になったそうです。
掃除を一生懸命することは、その場所をきれいにすること以外に、実は『自分の心をうつくしくする』ということだったんですね。
今月のめあては『きれいになるまでそうじをしよう』です。
あと10日ほどで1学期が終わりますが、今日のお話のシュリハンドクのように、全校のみんなで一生懸命にそうじをして、同時に、自分の心をうつくしく磨いてほしいと願っています。
今日からの掃除の時間に、自分はどのようにお掃除をがんばるのか、一人一人めあてを決めて取り組んでみてください。」