それは、ヘチマの花を観察するために、学習園に向かっていたときでした。
「先生、こっち来て！何かおる！」
何かって、何なん？
「分からんけど、何かおんねん！」
その獣は、金属格子とブロック塀との間に完全にはさまり、もがいていました。
先生は、子どもたちの悲痛な叫び声を聞きながら、農具倉庫から持ってきたバールで、格子をこじ開けて、何とかその獣を救出しました。
めでたし、めでたし・・・

「先生、この生き物って・・・」
イタチですね。

この後、しばらくぐったりしていましたが、最後は自ら立ち上がり、走り去っていきましたとさ。