学校日記

教えるからの進化を!

公開日
2019/04/30
更新日
2019/04/30

学校日記

平成31年4月30日(火)教師の役割とは?
教師の役割の変化について、もう少し言うと、「教えない授業」では、教師の役割は「ファシリテーター」となることです。ファシリテーターとは、「進行(まとめ)役、司会、円滑にする人、世話役」と訳されます。授業では、子どもたちが学習活動をスムーズに進められるよう支援していく役割を担う人のこと(=促す人)のことを指します。円滑に授業を進行する舵取りの役割ですから、行き先である目標をしっかり示すことも大切になります。前の記事にも書いたように、子ども同士の活動の時間が増えるので、教師には子どもをじっくりと観察する時間が生まれます。こうして見守っていると、子どもの人間関係がよく見えます。教室内の一人ひとりはそれぞれ違った個性、能力を持っているので、ペアワークやグループワークなどでうまくいかない子どもも出てきます。そんな時こそ、早い段階でトラブルを見つけ、困っている子どもの相談にのることもできます。このように子どもを観察する時間は、教師が前に立って、板書しながら話をする講義型の授業では生まれません。「教えない授業」は一見すると放任しているようですが、教室の中での教師の役割は多く、教師と子どもの距離はより近づいていくのです。子どもに活動させているときは、子どものいいところを見つけるチャンスです。子どものいいところを見つけ、フィードバックすることによって、子どもには「見守られている」という安心感が生まれます。その結果、子どもは教室を安心して学ぶことができる場所ととらえるようになるのです。
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