学校日記

久しぶりに「教科書」を・・・

公開日
2022/04/15
更新日
2022/04/15

校長室から

4年生の国語の教科書に小泉周二さんの「水平線」という詩が載っています。

水平線がある
一直線にある
ゆれているはずなのに
一直線にある

水平線がある
はっきりとある

空とはちがうぞと
はっきりとある

水平線がある
どこまでもある
ほんとうの強さみたいに
どこまでもある

雨の日はもちろん、曇りの日でも、水平線は、はっきりとは見えません。見えるのは、雲のない、晴れた日だけです。小泉先生は目が少し不自由です。もしかしたら、しだいに視界がぼやけいく、見えなくなりつつある時期に、その日、その時に見た水平線が、くっきりとはっきりと見えた、その驚きを詩に表現したのかもしれません。

この詩の最後にある「ほんとうの強さみたいに どこまでもある」とは、どんなことを意味しているのでしょうか…。

保護者のみなさま、もしよければ、一度時間があるときに、子どもたちが使っている教科書を手にしてみてください。そして、何かと忙しい日々ではありますが、子どもに戻った気持ちで教科書を読みながら、お子さまといっしょに「ここ、どう思う?」など話をしてみる時間も、どこかであってもよいのかな、と思っています。子どものときには気づかなかった、新たな発見があるかもしれません。
お子様とのそういう時間は、何より代えがたいものだと思っています。