学校日記

2月号

公開日
2019/01/30
更新日
2019/01/30

校長室から

      春はもうすぐ・・・
早いものでもう2月を迎えることとなりました。2月は昔の言い方で「如月(きさらぎ)」ですが、語源は、寒い時に着物を更に重ねて着ることから「衣更着(きさらぎ)」と言うようになったということです。
さて、2月3日は節分です。節分は、本来は季節を分けるという意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。特に立春が1年の初めだからということから、次第に節分といえば春の節分を指すものとなったようです。日本の伝統的な行事には昔の人のさまざまな知恵や願いがつまっています。2月3日は、日曜日ですので、是非、ご家庭でも豆まきなどを子ども達と一緒に行っていただき、ご家族のきずなを深める機会にしてほしいと思います。
そして、4日はもう立春です。春の気配を伝えるニュースも聞かれますが、まだインフルエンザによる学級休業を行っている学校もあります。子ども達には健康に十分気をつけて過ごしてほしいと思っています。

      スマホ時代の情報モラルについて考える!
さて、話は変わりますが、昨年の秋に行われた「実業団対抗女子駅伝」でのフラフラになりながらゴールした選手への対応が、大きな議論となりました。「走り切ったことへの賛辞」と「すぐに制止しなかった大会関係者側への非難」がテレビのニュースでも大きく取り上げられました。
思い返せば例のアメリカンフットボールの悪質タックル問題の時もそうでしたが、こうした議論(時には  ‟騒動“に発展するケースも多々ありますが)の発端がSNS上で湧き上がってくるケースが本当に多くなってきました。今やSNSを含め、インターネットは私たちの暮らしに「あって当たり前」のように存在し、その利便性は私たちに多くの有益な情報を提供してくれます。
しかし、その一方で意見のテーマとなる物事のことをよく理解しないまま、過激な意見を発信する人が増えてきたことが気がかりです。前述の「騒動」などのように、単なる「誹謗・中傷」に陥ってしまっていることも少なくありません。また、匿名性を利用して無責任な意見を言う人を批判し、社会的に追い込むような動きがあることも事実です。
今や携帯電話は子ども達の暮らしにも身近になり、スマホデビューの年齢が4、5年前は中学生がピークだったのが、今や小学校3年生くらいにまで低年齢化しています。生まれた時からスマホやタブレットしか知らない世代もどんどん増えています。便利な道具ですが、この道具を介した犯罪も子どものすぐ近くに迫ってきていることも事実です。このような社会の状況を考えると、便利なものを「正しく使う」ことや「そこから得られた情報を正確に把握し、取り扱う」ことを、子どもたちの身近にいる大人がきちんと教えていくこと、導いていくことが求められています。文部科学省から配布されている「スマホ時代のキミたちへ」のリーフレットには次のようなことが書かれています。
『ちょっと待って!の5か条』
1 マナーを守ろう!(歩きスマホ・自転車スマホをしない。他人に迷惑をかけない。)
2 メールなどが人を傷つける内容になっていないか送信前に見直そう!
3 個人情報(写真を含む)を載せない、送らない!
4 ネットで知り合った人と直接絶対に会わない!
5 つかいすぎないように気をつけて!                      (一部省略)
ご家庭でも時間を定めるなどの「おうちルール」をきちんと決めて注意をしていただけるとありがたいです。そして、これからも育和小学校の子ども達がネット犯罪に巻き込まれないよう、ともに見守っていきたいと考えています。                   
          校長 安 藤  直