PTA新聞 第9号 「10/29ふとん太鼓 大人たちの緊急特命編」
- 公開日
- 2023/10/31
- 更新日
- 2023/10/31
PTA 新聞
「怪我がないように」「事故が起きないように」。
ふとん太鼓を曳く子ども達の裏には、子ども以上に真剣な大人たちの姿があった。
14時。練り歩きスタート。
子どもたちのそばを歩くが、速度コントロールになかなか慣れない。
御神体を引っ張る男性は、「子どもたちの分まで力を出さねば」と
早くも汗がこぼれた。
長くなった行列。後方は、前の様子がわからないため、情報共有が重要。
ふとん太鼓の一番上から「もう少し右や、今度は左や〜」と指示が飛ぶ。
いつの間にか曲がっていく子どもたちを慌てて修正する。
その横を太鼓の交代の調整係が、慌ただしく走る。
太鼓を子どもたちが叩くと、一緒に口ずさむ。
途中から「ワッショイ」と声を出そう!と気持ちをのせていく。
特に大変な『やりまわし』は、この道10年の男性の重要任務。
台座の下に入れた梃子を操りながら、旋回のたびに調整する。
持ち上げる時は力いれるが、下げる時はゆっくりなのは、
ふとん太鼓が揺れて、子どもが落ちないようにするためだ。
しんどくないか聞いてみると、
「難しいとかではなく、最後は自分で感じるんや、挑戦や。」
そう笑いながら、梃子に力を込め、額の汗を光らせた。
「バイクが通ります!」「車通ります!」。
細い道や車道は子ども達のギリギリそばを自転車などが通過する。
緊張が高まる瞬間だ。
子どもたちが車に当たらないよう、大人たちは無意識に
手を広げて守っていた。
一番前で子どもを誘導したり、道路で誘導するスタッフは、
すれ違う人や車にも頭を下げる事を忘れなかった。
地域の協力なくして、祭りはできないからだ。
ゴールまであと少し、疲れてきた子どもたちを最後まで
励まし続けた。ラストスパートの「ワッショイ」の大合唱では、
自分たちが元気をもらった。
15時40分。鷹合公園に到着。大人たちにもようやく笑顔がこぼれた。
八木沢会長
「ケガなく、多くの小さな子ども達も最後まで歩ききれて良かったです。地域の皆様ありがとうございました。」
小松校長先生
「太鼓のリズムが練習どおりにぴったりできて、私も嬉しくなりました。
みなさんお疲れさまでした。」
任務終了!とはいかず、再び遊び始めた子どもたちを横目に、後片付けに励むのであった。